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自家用法人をノマド化する

実生活でも持ち物は少なく、という時代である。殆どバーチャルな存在である自家用法人は当然に日本一持ち物の少ない法人を目指したい。

事務所は要らない…住所だけ

現在、我が自家用法人が登記している住所は賃貸マンションの自宅である。法人には登記する住所が必要で、その住所に向けて様々な書類が送られてくる。しかし、自宅で騒音を出すわけでも従業員や客がその住所にやって来る訳でもない。

賃貸契約に先立って、他の世帯に迷惑を掛ける恐れはない点を説明し、法人を登記する件は大家に了承して貰った。そして、郵送の宛名確認に必要として、マンションの集合ポストには自家用法人の名前も併記して貰った。

ブログ書きであれ、プログラミングであれ、研究であれ、パソコンとネット環境さえあれば出来る仕事なら、仕事場は世界中どこでも良い。自宅は勿論、ネットカフェ、コワーキングスペース、そして旅先の宿。

不動産を持たなければ法人の設立も維持も解散も…そして気分も…楽である。

会社の持ち物

自家用法人には固定資産は要らない。事業をしないなら勿論、事業をする場合でも情報を扱うだけなら多少のIT機材だけで事足りる。それらは今や資産にはならない金額(10万円未満)なので費用として買える。

そうすると、固定資産の管理も償却資産の申告も不要になる。残るは会社専用の物が僅か。
  • 仕切りで13の部分に分けられているファイルケース。法的に保存義務のある書類を保管する為。最長で10年間(財務書類)。
  • 銀行印が兼用の丸い代表印とそのケース。印鑑カード(登記所用)。四角い印。
  • 法人預金口座の銀行通帳とキャッシュカード。

写真は、上記用品の他に14インチのパソコンと(電子証明書が入ったカード用の)カードリーダ。これらと、代表者としての私の個人ナンバーカードで会社の業務の全てをこなしている。

電子申請・電子申告の現状

ブラウザベースで当然出来るはずなのに、未だにPCにソフトをインストールする方式。しかも、使う度にアップデートが必要。それで作るのが紙の申請・申告書と同じ。未だ発展途上のシステムである。ブラウザベースになる日が待ち遠しい。
  • eTAX (税務署向け) …利用中。
  • eLTAX (県税事務所、市役所向け) …利用中。
  • e-Gov (社会保険関連) …利用経験無し。
こちらは、取り敢えずブラウザベースらしい。
  • eTAX Web版 (源泉徴収関連だけ) …使ってない。eTAXの方で申請してる。
  • eTAX 確定申告書作成コーナー(個人確定申告のみ) …使ってない。
…工事中…

給与振込のノマド化

給与振り込みは、三菱東京UFJ銀行の私の個人口座がある支店に出向いて、そこのATMで法人のキャッシュカードを使って行っている。(他の支店で振り込むと手数料が掛かる。)

しかし、給与振り込みがネットで出来るように体制を作っておくのも悪くない。給料日に旅行していても国内外問わず旅先からネットで出来るのなら大丈夫だし。
ゆうちょダイレクトを使うと、31日前から振込の予約が出来るので、予約していれば給料日にネットアクセスする必要もない事が(口座開設してみて)分かった。
その為に、ゆうちょ銀行に法人口座を開設する。
ゆうちょ銀行は法人口座とネットバンキングを無料で出来て、ゆうちょ銀行への振り込み手数料も(月の回数制限はあるが)無料である。…海外からのネットの利用は保証されてないが、禁止もされてない。

一方、三菱東京UFJ銀行でもネットバンキングはあるが、法人向けは有料で、振り込み手数料も別に必要になる。しかし、社会保険料の口座引き落としに必要だから、ゆうちょ銀行と併用していく事になる。(ゆうちょ銀行の口座からは引き落とし出来ない。)

2つの預金口座を使うとなると、会計ソフトも対応してないと、預金の勘定科目の残高が口座の合計金額になってしまい、通帳の残高と照合するのが困難になる。

しかし、こぶり会計帳簿は2つの預金口座に別々の科目IDを与えることが出来るので、きちんと複数の預金口座に対応している。