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2015年12月31日木曜日

グラフィックデザインに苦戦

セブン-イレブンで年賀状の印刷を頼んだら、今年はオリジナル nanaco カードを貰える特典が付いていた。返信用封筒にL版の写真を入れて事務局に送るとカードの一部にその写真を入れた nanaco カードを届けて貰えるのだ。

適当な写真を送ったら、と妻には言われたけど、「こぶり主義」のロゴを作ってカードにしてみようと思った。単に文字だけでは面白くないので、背景に小さい cobli.jp を並べて入れて。

グラフィックソフトは使いこなしてない。在るのはWindowsのオマケのペイントソフト。規則正しく文字を並べるのは難しい。今から使い方をマスターするのも大変だ。申し込みの締切は来年1月10日必着との事。

別のソフトは使えないだろうか、と調べて見た。パワーポイントにワードアートという機能があるらしい。パワーポイントは持ってないけど、グーグルにも似たものがあるから試して見よう。今はGoogleスライドという名前になっていた。

で、ワードアートの機能もあったけど、これは文字の装飾に使うものだ。どうやって文字を並べようか、と考えていたら「表」という字が目に入った時にピンときた。表の桝目に字を書けば簡単に規則正しく字を並べる事が出来るはずだ。


それで、完成したのがこの画像。近くのコンビニでプリントアウトして投函した。果たして完成したカードで背景の字が読めるかどうか、結果が分かるのはまだ3ヶ月先だ。

2015年12月19日土曜日

パソコンのHDDをSSDに交換

圧力鍋の蓋を洗っていると、スタートバルブという部品から直径数ミリ程のボールが落ちた。バルブ本体のゴムに亀裂が入ったのだ。しょうが無い、新しい部品を買おう。

このスタートバルブは圧力鍋を買ってから一度交換している。パッキン程ではないがこれも消耗品なのである。アマゾンで1,091円。ついでに、フライパンの蓋とSSDとSATA-USB変換ケーブルをこの際買おう。

フライパンは以前使っていた28cmのものに合わせて買ったものだが、26cmのフライパンに買い換えたから大き過ぎるのが気になっていたし、妻が自立型の蓋を欲しがっていたから。アマゾンで2,319円。

SSDも以前から買おうと思っていた所だ。それと交換作業に必要な変換ケーブル。アマゾンで一番の売れ筋という安易な選択でサムスン850 EVOの250GBのものにする。アマゾンで9,433円とケーブルが1,280円。(ついで買いの方が高いけど。)

私のパソコンThinkPad X250の現在のディスク使用量はたったの30GBしかないので120GBの製品でも十分なのだが、250GBでも二千円位高いだけだし、容量の大きい製品の方が同時に複数のchipに書き込めるから書き込み速度が大きいらしい。それにディスクの空き容量が大きい程、chipの同じ場所に書き込む回数を減らせるから、寿命も長いし信頼性も高い。

以前SSDを買った時はフラッシュメモリの元祖、東芝のchipを使った製品にした。しかし、最近の東芝の経営不振が技術面にも悪い影響を与えているようだ。そのサムスンのchipはセルを立体構造としているのが特徴で、もはや東芝にはサムスンに対する技術的優位性は無くなっているように思える。残念な事である。

所で、このサムスンのSSDはTLC (Triple Level Cell)と言って、一つのセルに8通りの電圧を書き込む製品である。2通りの電圧を使うのがSLC (Single Level Cell)、4通りの電圧を使うのがMLC (Multi Level Cell)と呼ばれているが、命名法が滅茶苦茶だ。そもそも、Level というなら、Single じゃなくて Dual だろうから、Bit にして欲しかった。それで、SBC (Single Bit Cell)、DBC (Dual Bit Cell)、TBC (Triple Bit Cell)と呼んで欲しいところだ。

そのTLCはSLCやMLCに比べて耐久性や書き込み速度が劣ると言われてきたけど、近年は遜色が無いらしい。そもそも、8つの電圧を区别出来るほどCell自体も書き込みと読み出し回路の精度も高い訳で、SLCやMLCよりも優秀なのである。その電圧のマージンが小さい故に耐久性などが問題視されていたけど、強力な誤り訂正の機構のお陰でその欠点は克服されたのだ。

さて、品物が届いたのでSSDの箱を開けるとCD-ROMが付いていた。恐らくディスクのコピーを作るソフトだ。X250には光学ドライブは付いてないので妻のパソコンで読み出そうかとも思ったけど、パッケージには詳しくはWebを見よと書いてある。アクセスすると、そこからでもソフトをダウンロード出来るようになっていた。

それを使ってディスクのコピーをSSDに作る。SSDの方がX250のHDDの容量より小さいけど、以前ディスクにパーティションを切ってCドライブを小さくしておいたから大丈夫。それからX250の裏蓋を開けてディスクを交換。


銀色に光っているのが取り出したHDDで、パソコンの左下隅にあるのがSSD。交換作業は娘のスマホのLCD交換に比べれば楽勝だった。

買ってから分かった事だが、このSSDをコントロールする Samsung Magitian というソフトがあってOver Provisioning領域というものの設定ができる。ディスクの使える容量は減るけどこれを設定すると信頼性が向上するというので、どうせディスク容量のちょっとしか使わないのだから推奨値の10%よりも多くして25%に設定してみた。結果、現在のディスク容量は173GBになっていて、それを全てCドライブに割り当てている。

Windows10はディスクがHDDでも遅さを感じさせないように工夫されたOSなので、SSDにしてみても体感速度にはさほど変化がない。だけど可動部分が無くなって完全無音(ファン動作時を除く)で動作し、消費電力も小さくなってバッテリーの持ちが良くなり、衝撃にも強くなって信頼性もあがり、重量も軽くなっているのだ。

2015年12月14日月曜日

軽自動車は名車のサイズ

以前、自転車で埋め尽くされていた、あの北京の道が今や自動車で埋め尽くされている。自動車を先進国で独占してはならない、とは思うけど世界最大の人口の中国が、そして、これから発展するであろう国々が先進国並みの自動車保有をすれば、この地球は持ちこたえる事が出来るのかとても心配になる。

自動車とは、とても非効率な乗り物だ。たった一人の移動にその何十倍もの重さの箱を使うとは。それに、高齢になると運転するのも困難になる。公共交通機関が頼りにならない地域での自動車の必要性は分かるけど、少なくとも都市部においては贅沢品だと思う。自動車が必要ならタクシー、レンタカー、カーシェアリングなどの方法を使えば個人で保有する必要がない。

しかし、自動車を保有する利便性も認めよう。使いたい時に何の手続きも要しないで使える。緊急時には頼りになる存在である。震災の時に水を運んだり遠くまでお風呂に入りに行ったりするのにとても役に立った話は以前書いた。

それで、贅沢だけど自動車を保有することにして、その利便性を享受している。病院への送迎や雨の日の買い物などは車があると本当に助かる。そして、自動車を保有するもう一つの理由は、自分の車でなければ改造出来ないこと。

しかし、私は環境も大事にしたいから、利便性を損なわない範囲でなるべく小さい自動車にしたい。それで、自分に最も相応しい車として軽自動車を選択した。税金と保険が安いというメリットは、其れより一桁大きい駐車場代によって掻き消されるから、あくまで軽自動車のサイズを気に入っての事だ。(因みに、我がマンションの駐車場で軽自動車は我が愛車のみ。)

愛車アルトの全長 3395mm と全幅 1475mm はそれぞれ軽自動車の規格限度いっぱいと言える。規格がもっと大きかったら、恐らくそれに合わせて大きくなっていた事だろう。しかし、今の軽自動車の大きさは実は理に叶った大きさなのだ。

最近見かける「MINI」を名乗るデカイ車でなくオリジナルの「MINI」の大きさは全長 3051mm、全幅 1410mm、全高 1346mm である。これはどれをとってもアルトより小さい。更に、初代の「PANDA」の大きさは全長 3405mm、全幅 1510mm、全高 1485mm である。これはほぼアルトと同じ大きさである。これらの名車は、そのサイズを規格限度から割り出したのではなく、大き過ぎない実用性のあるサイズとして決めたはずだ。

それに、アルトにも未利用の空間が沢山あった。私は安全装備の置き場所を作って、足元も広げて、ラゲッジスペースも広げて、と色々改造したけど、メーカーにももっと頑張って貰いたい。安易にボディサイズを大きくする前にまだまだやれる事はあるはずだ。

アルトに乗っていると、車が通れる道なら必ず通れるという安心感がある。どんなに狭い駐車場でも大丈夫だし、車の大きさで周りの車の迷惑になることはない。車の対角線の長さを計算したら 3.7m だったから、道幅 4m の道路でも切り返せば方向転換が可能である。

だから、この軽自動車のサイズの車が日本だけではなく世界中に広まって、少しでも環境の負担を減らして欲しいと願うのだ。

2015年12月10日木曜日

最高の軽自動車を作る

昨日は天気が良かったので、またリアシートのバックレストに入れた硬綿を薄くしたり色々調整してみた。今回もこれで最高の座り心地になったはず、と満足して作業を終了。

シートの改造をする時には何時も作業中に仮留めして座り心地を確認しながらやっている。その時はこれで良し、と思って作業を終えるのだが、後で少し長い時間座ると改良点が見つかる事が多いのだ。私がそうやって長時間マンションの駐車場でシートに座っていると不審者に見えるから、妻は止めて欲しいそうだが。

ガレージが無いから、作業は暑くなく、寒くなく、蚊に襲われない季節に限る。そうすると、春と晩秋だけが改造出来る時期になる。その時に何かの用事があったり、体の具合が悪かったりすれば作業は出来ないので、新車で買ってもう6年半になるが未だに改造が終わらない。その間にアルトは2回もモデルチェンジした。

新型車は車体が100kg以上軽いので運動性能が良く、燃費と静粛性が良くて低速トルクが大きくて運転しやすい新エンジンが載っている。これでは旧型の車体を改造しまくって一体何になるという気もしてくる。

我が愛車の取り柄を考える

しかし、新型車が出る度に買い換えていてはお金も掛かるしエコでない。自分が選んだモノなのだから、その良い所を見付けて末永く付き合う態度こそ、人生という旅の秘訣では無かろうか。自分の境遇は良さそうに見える他人の境遇と簡単に取り換える訳には行かないし、それを羨むだけの人生も虚しい。

そう考える時、まず自動車の中でアルトという車を選んだけど、最高の選択だった。家族4人が乗れて、最も小回りが利いて、タワーパーキングに停められる車高で、今では希少価値と言えるMT(もはや日本ではMTを選べない車種が殆ど)の乗用車。それに車幅が小さい軽自動車は狭い駐車場で隣に駐車する赤の他人にも優しい車。

そして我が愛車のアルトと最新のアルトと比較して見ると、最小回転半径は10cm小さいし、ラゲッジスペースは大きい。オマケにリアシートのバックレストは左右分割式(改造後)だし、フロントシートはヘッドレストの高さを調整出来るから座面を持ち上げる改造をするには都合が良い。最新のアルトではそうはいかないのだ。

改造の価値を残したい

勿論、動力性能とか静粛性とかは最新のアルトには負けるけど、それを追求するならそれこそ軽自動車ではなくもっと上級の車を選ぶことになるだろう。だから、今の愛車で良いのだ。改造するのも馬力アップとかサスペンションをガチガチにするとかの方向ではなく、自分が使い易いようにする。

自分の体に合わせてシート、シフトレバー、パーキングブレーキと位置をトコトン合わせ、愛車を自分の手足のように操縦する境地に達する喜びに較べると、静粛性や乗り心地の良さや装備の豪華さなどどうでも良くなる。

しかし、これだけ膨大な手間暇を掛けて改造していても、愛車が一瞬で廃車になってしまう可能性も在るのだ。車体はまた買えたとしても、あの改造の手間暇は戻らないという恐怖。だが、改造せずには居られない。自分が思いついた考えを試して見たい。自分の車だ、車検に通る限りどんなに改造しても構わない。その思いには改造できない賃貸住宅に住んでいるという事情もあるかもしれない。

だからこそ、苦労して改造したその価値を愛車の車体にだけでなく記録として残したい。車体が無くなっても、その記録を参考にして別の人の改造に役立ったり、或いは自動車メーカーのエンジニアの目に留まってより良い車の設計に繋がったりすれば嬉しい。

とは言え、ここで書くべきは自分独自の改造で、他の人にも役立ちそうな普遍性のあるものだと思う。ネットを検索し他の人がやっている改造を調べて参考にして色々改造もしたけど。

シートの改造方法

自分でもこれは凄いと思った他の誰もやってない改造は幾つもある。その中で最も苦労し、最も誇らしいのはシートの改造だけど、見た目には大した変化がない。それに、全く同じ車種で私と同じ体格の持ち主で無ければ、私のやった通りに改造する意味も無い。

ただ、シート表皮に内部のウレタンスポンジというシートの基本的構造はどのメーカーのどのシートでも(近年のメルセデス・ベンツでさえも)同じらしいから、私が色んな事を散々試してようやく掴んだ(素人がお金を掛けずに特別な道具も持たずにする)シート改造のコツには普遍的な価値があると思っている。

最初にシートの改造に手を付けた時は、単に座面を持ち上げて視界を良くしようとしか考えてなかった。座り心地の良し悪しは全く考えてなかった。リアシートの改造もヘッドレストを付ける事とバックレストを倒してラゲッジスペースにする時に平らにしたかったからで、座り心地の事は考えてなかった。

しかし、今はシートの座り心地が乗用車の価値に占める割合は極めて大きいと感じている。そもそも、止まっている状態では、馬力だの静粛性だの操縦性だのブレーキ性能だのは一切関係なく、そのシートの座り心地のみで車の良し悪しは決まる。

そして運転中にもシートの座り心地は重要だ。もし、お尻が痛くなっても立ち上がる訳にはいかないし運転に集中も出来なくて安全にも関わる。

そのシート改造の方法は、まず適切な運転姿勢が取れるようにシートの位置と大きさを自分の体に合わせるようにする。小柄な人には座面が低すぎるのと座面長が長すぎるのが同時に起きるけど、座面長を短くすることで余ったシート表皮が座面の嵩上げで不足するシート表皮と相殺されてうまい具合に納まる。

そして、お尻が痛くならないように座面の形状をお尻に合わせたり、座面硬さに変化を付ける。骨の出張っている所は下げて柔らかく、その周辺や腿裏は持ち上げて硬く。シート表皮も弛ませておくと骨の出張っている部分に力が掛からない。

スポンジを加工した面は滑らかには出来ないから、表面をそのままにして裏側もしくは真ん中に切れ目を入れて内側からするか、表面からする場合にはその上に別の滑らかな面を持つスポンジや固綿を載せる事になる。

但し、車両の保安基準に内装材料の難燃性の技術基準というものがあって、表面からの深さ12mm迄の材料を対象としている事から、別の材料を使うとなると難燃性を証明出来なければ車検に通らない恐れはある。

しかし、燃えやすい材料を使った場合には保安基準に違反するかも知れないけど、それは騒音や排気ガスの規制値に違反するような他人への迷惑行為ではない。そして、この保安基準には高級車の内装材料に欠かせない厚さ3mm以上の板(合板を含む)や天然の皮革はどんなに燃えやすくてもOKという抜け道さえ用意されている。また、難燃性の基準が出来る以前に製造された車は、そのままは勿論、燃えやすい材料を使って改造した場合でもOKなのだ。

だから、個人が自己責任で改変する場合にまで、そんな保安基準を適用する方が間違っていると思うのだ。例え保安基準に違反していたとしてもそれは悪い事をしている訳ではないのだから、胸を張って自己責任で改造して欲しい。

因みに、我が愛車はフロントシートの座面とバックレストは(表皮とスポンジが貼り付けられていたから丁寧に剥がした上で)表面から、リアシートの座面は真ん中に切れ目を入れ、リアシートのバックレストは裏側から、それぞれ加工した。フロントシートの表皮のすぐ下には別の材料を入れたけど車検は問題なく通った。シート表皮がオリジナルのままなら問題とされる事は無いと思う。

そう言えば、シートを改造した結果、最適なフロントシート位置が5cm位は前進した。バックレスト下部を削った事だけではなく、座面を持ち上げた事でもバックレストの傾斜角の関係で腰の位置が後方にズレる。フロントシートの位置が前進したお陰で後部座席の空間も広がる事になった。あっ、それにリアシートの改造でも腰の位置が後方にずれてた…。

安全装備の置き場所を作る

保安基準では設置の義務は無いけど、携行するのが望ましい安全装備は幾つかある。停止表示板、緊急脱出用のガラス割りハンマーとベルトカッター、LEDライト。それに視界の確保の必要なハンドワイパーと窓拭きタオル。

これらは常備し、かつ何時でも出せる所に置きたい。だけど、自動車には専用の置き場所がなくて運転席の近くに置こうとするととても邪魔になる。そこで、フロントパネルの下部を切り取って空いていたスペースにこれらの安全装備の置き場所を作ることにした。


写真は助手席側からフロントパネル下部を覗いた所。左側中央は窓拭きタオル置き場、その下にはLEDライト、更にその下にはハンドワイパーの柄が見える。上部にはETC、その下側奥には移設したアクセサリーソケット、更にその下側奥には停止表示板がある。


この写真は助手席からの眺め。安全装備の置き場所は直接目に触れないようにしてみた。


LEDライトのお尻にはガラス割りハンマーから移植したチップを埋め込んだ。ドリルで丸い溝を掘り、接着剤で固めてある。ガラスを叩いた衝撃で外れるかも知れないけど試していない。

ライトのスイッチは電子式の為に極僅かづつ放電するから、お尻の電池ケースの蓋を少しひねってスイッチを押しても点灯しない状態で常備している。ライトの電池はCR123Aというリチウム電池を2本使う。灼熱の砂漠で10年放置しても使えるし、低温にも強い、非常用にはうってつけの電池だ。特殊な電池と思われるかも知れないけど、コンビニでも(今のところは)売られている。

LEDライトはマグライトのホルダーを使って固定している。そのホルダーをホームセンターで売っている金具を色々加工してパネルに取り付けた。金具にはどうしても溶接したい部分があったのでネットで見付けて街の鉄工所で千円で溶接してもらった。

ベルトカッターはカイトサーフィンの用具として売られているものをネットで見つけて購入。とても良く切れる。シートベルトを切るだけの為には勿体無い。お菓子の袋を開けるのにも便利。


現在はパーキングブレーキのカバーに物入れを作って、その中に入れている。

停止表示板とハンドワイパーは運転者の脛の上辺りに位置するから、運転中に絶対に落下しないように配慮している。まず、停止表示板は左側に引き出さないと外れないのだが、そこにはアクセサリーソケットのお尻が当たっていている。ハンドワイパーを外した上で奥に押し込んでから左側に引き出さないと取り出せないのだ。そして更に念を入れて別のベルトでも固定している。

固定ベルトは安全の為に加えたはずだが、下部を切り取った為に多少グラグラしていたフロントパネルがそれで安定して一挙両得だった。停止表示板を内装の構造材としても活用したのは世界でも唯一では無かろうか。

ハンドワイパーの置き場所は偶然発見した。アルトのファンの部品の間に丁度ワイパーがハマって固定される場所があったのだ。そして、ハンドワイパーにはロック装置を付けた。ハンドワイパーは横にスライドさせないと絶対に外れないのだが、その柄の穴に棒を差し込んでスライドさせない構造である。その棒を支える筒にはボールペンの軸を使ってみた。


更に、そのロック装置の棒が抜けないように、そのロックまで考えた。スパーリングワインのコルク栓で作った棒のつまみを回すと溝にハマって抜けなくなるのだ。

このシンプルな方法を思いついた時も本当に嬉しかった。

2015年12月6日日曜日

オーディオ評論は似非科学の塊

この間 作ったテレビ・オーディオ、実に音が良い。スピーカーのエージングも進んで来たのでトーン・コントロールも元に戻して…って、エージングなど在り得ん。オーディオ評論家の作った伝説だ。スピーカーはもう長い間使ってきたもの。音が変化してきたのはスピーカーではなく、自分の耳の方である。貧弱なテレビのスピーカーの音に慣らされてきた自分の耳がマトモな音に慣れて来ただけだ。

思うに、オーディオ評論家とは高価なオーディオ製品をあの手この手で褒めて読者に買わせる手伝いをする人達であろう。

それでも、アナログ全盛の頃はまだそんな事も在り得るかも、と読者も夢を見たのではないか。宝くじ買って一等が当たる夢を見るように。しかし、デジタル化されてからは流石に読者も騙されない。当たりクジのない宝くじは流石に買えない訳だ。

LANケーブルやUSBケーブルを変えて音が良くなるとかオカルトの話も本当かどうかはブラインドテストを実施すれば直ぐに明らかになるけど、そんな無鉄砲なことをするオーディオ評論家はいない。

今のスピーカーはオーディオ雑誌の付録なのだが、その号だけ付録目当てで買ったもの。普段はオーディオ雑誌など買わない。書いてあることが殆ど似非科学でアホらしくて。

オーディオの大部分がデジタルになった現代、スピーカーだけがオーディオの質を決めるのは事実だ。小音量で聞く限り、その他の部分は100万円の製品も4千円の製品(以前のCDラジオ)も殆ど同じと言って良い。オーディオで唯一のアナログ、楽器にも例えられ、人間の感性に訴える製品。だから、デジタル機器では通用しなくなったオカルト話も、まだスピーカーには通用するらしい。(材質が何十年も経って劣化して音が変化するというようなエージングは存在すると思うけど。)

しかし、スピーカーは高い製品ほど音が良いとは言えないのだ。近くに座って小音量で聞く場合には小型のフルレンジユニットのスピーカーが最適だ。その点では、我が家のスピーカーは高級大型スピーカーに優ると思っている。それに、直島のホテルにあったボーズの小型スピーカーよりも圧倒的に良い音だった。私の知る限り、我が家のが一番良い音だ(自己満足)。

それから、ハードディスクレコーダーに有線LANの端子が付いていて、ネットに繋がっていればCDのタイトルをネットから探して曲名を表示してくれることが分かった。しかも、一度そうすると、再度CDを再生する時にネットに繋がってなくても表示してくれる。情報は記憶されているらしい。

しかし、無線LANルーターに付いている有線LANの端子からケーブルでハードディスクレコーダーに繋ぐのは遠すぎる。所が、家のインターネットをADSLにしてから活用されて無かったモバイルルーターのクレードルに有線LANの端子があったから、そこから繋げるようになってこの問題も無事に解決した。

2015年12月5日土曜日

最高のポットを作る

以前、ポットの修理という投稿で言っていたガラスの中瓶の交換と保温力を向上させる為に中栓を改造した話。

中栓を注文した時と同じように、中瓶も送料を惜しんで百貨店に注文したら、後で家に連絡が入り、アルフィ社がサーモス社に買収された影響で、つい最近になって中瓶の交換はサーモス社の引き取りでの修理になり税別で5千円になります、中瓶を部品で取り寄せる事は出来ません、と言われた。

さて、困った。保温力が悪くても毎日使っているので何週間も修理に出したくないし、まだネットなら手に入るはず、と思って百貨店の方は断った。それで、以前ネットで見かけた店にアルフィ社のガラスの中瓶を注文する。3500円に消費税280円と送料650円の合計4430円。

注文したのが10月28日。それから一向に発送の連絡が来ない。やっぱり部品じゃ買えないのかも。タイ旅行が迫ってきたので11月16日以降に届くようにお願いのメールを出していたら、タイから戻った翌日16日に届いた。中瓶にパッキンが2種類。写真の右側は今使っているパッキンと同じで、左側は形は少し異なるものの使用可能らしい。


早速交換して見ると、確かに保温力が向上した。写真は古い中瓶。底の部分にヒビが見えるのを前回ポットの凹みを修理した時に発見したのだった。ポットを落として凹んだのは底面の角だから、底面のど真ん中のヒビは買った時に既にあったものと思われる。つまり、買った時から不良品だったのだ。


しかし、買った時にこれをオカシイとは思わなかった。てっきり蓋から熱が逃げているのが原因だと信じていたから。そのように信じさせる程、このポットの蓋は熱くなる。それは、このポットが片手で簡単に開けて使える利便性の代償だとばかり思っていた。

実際、このポットの使い勝手はすこぶるよろしい。蓋を少し開けた開き加減でもお湯を出せるので、我が家ではコーヒーを淹れるのにも重宝している。

しかし、この部品を買ったお陰で余分にパッキンが付いてきた。このパッキンだけを注文することは(サーモス社の方針が変わらない限り)今後出来ないだろうし、今回も含めて後1回交換出来るのだから良しとしよう。

さて、このジュエルクロームというポットの保温性能だが、カタログ値は10時間で70度以上、24時間で55度以上らしい。蓋から盛大に熱が逃げている割にはポットとしてまずまずの成績だろう。何せ、蓋以外はガラス製の中瓶で銀メッキという保温力に関して最高の仕様なのだから。


中栓を交換した時に分解してみて、この中蓋が全く断熱されてないことに初めて気付いた。写真の右側は厚さ1mm程のゴムで中は空っぽになっている。

何故、アルフィ社は中栓を断熱しないのか。これだけ高いポットだからコストの問題ではないだろう。ホテルなどで使われる事が多いらしいから、蓋を触るだけで中のお湯がまだ熱いかどうか分かるためにわざとを断熱しなかった、というのが私の憶測だが。

しかし、我が家でこのポットを使う限りそんな事より保温力の高い方が有難い。車の改造で使ったスタイロフォーム(断熱材)の残りが家にあったので、早速土台にはめて見た。


発泡スチロールでも断熱性は同じだと思うが、スタイロフォームは加工性がとても良い。カッターナイフで切って紙ヤスリで形を整える。試して見ると確かに効果がある。しかし、これを作っている最中に土台の真ん中のパイプが無かったらもっと断熱性を良く出来るだろう、とも思った。

このパイプは一体何の為にあるのか。それを理解した上でパイプを取る。これが改造の基本である。で、これはお湯が冷めてきた時にゴム栓が凹むのを防止する為だろうと推測。それならパイプの代わりにゴム栓の中全体に断熱材を詰めれば良いだろう。


そして、これが今日作った改良型中栓である。土台のパイプは切り取って跡地は彫刻刀で丁寧に整地して断熱材を最大限に詰め込んだ。二段重ねにしたからまるで鏡餅である。そして、更に熱線を反射させようとアルミ蒸着フィルム(百均の店に置いてあるレンジ脇の壁に貼るもの)を載せる。もうこれ以上の断熱は出来ない、最強の中栓である、と思っている。

お湯の温度を測定するような事はしないけど、蓋を触ってその効果は分かる。その美しさと使い勝手に最強の保温性能が追加された。世界最高のポット(自己満足)の完成だ。

2015年12月3日木曜日

京みやげに鯖寿司

昨日、京都に夫婦で行って龍谷ミュージアムでアンコールワットへの道という展示を見てきた。最近アンコールワットのNHKスペシャルを見たばっかりだったし、娘が陸路!で行くと言ってるから関心があったのだ。

最近は美術館や博物館の催しを出掛ける口実にすることが増えている。京都に行くのも気軽になって、引っ越してから生活も明るくなった気がする。行きはJRで昼特きっぷを使って、帰りは阪急の全線切符で。京都駅の地下街で早めのお昼にしてから龍谷ミュージアムに向かう。

龍谷ミュージアムは龍谷大学が西本願寺の目の前に新しく作った施設らしく、我が家のちょっと古い道路地図には載ってなかった。JR京都駅から歩いて行ける距離。放送大学は学割目的で入学した訳ではないとは言え、使えるものは使う。400円割引。

展示は石の仏像が殆どで、その全ての足が壊れていた。恐らく足を破壊して持ち去ったものであろう。心が痛む。

その後、錦市場まで歩いて行く。ちりめん山椒と宇治茶を購入。とある雑貨屋の奥にカフェスペースがあったので、コーヒーとパウンドケーキで休息。お手頃価格で美味しかった。だけど、せっかくなら老舗の喫茶店の雰囲気を味わう方が良かったかも、とも思った。最近の心境の変化。

そして、最後に高島屋で「いづう」の鯖寿司を購入。前回、京都駅のデパ地下で「いづう」の積りで鯖寿司を買ったけど、実は「いづう」では無かったから、そのリベンジなのだ。

その、前回買った鯖寿司は「いづう」では無かったが、とても美味しかった。鯖が肉厚で驚いた。すっかり鯖寿司のファンになった。

家に帰って、夕飯は勿論鯖寿司である。包を開けると昆布で全面が覆われている。その昆布を外すと、中からは普通の鯖寿司が出てきた。美味しかったけど、鯖は肉厚ではなく、拍子抜け。


その「いづう」とは、鯖寿司では最も有名なお店。値段も恐らく最も高い。では、今回「いづう」の鯖寿司を買って後悔したのか、というとそうでもない。それを一度は試さずして他の鯖寿司を評価する訳にはいかないと思うのだ。ケチケチ路線からお金を上手に使おうと意識を変えるように努めるこの頃。

兎に角、我が家の京みやげには鯖寿司が定番となった。で、今度京都に行ったら、錦市場で見かけた「済みません、本日売り切れです。」の鯖寿司を試そうと思ったのだった。