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2016年6月28日火曜日

ワインのハーフボトルを再利用

以前、「我が家の飲み物など」という投稿をして、飲みかけのワインは冷蔵庫に入れるだけで、特に何もしない、と言っていた。

しかし、栓を開けたらワインは酸化して劣化するというのは本当で、品によっては味が落ちたなと感じる事があって、対策して見た。

酸化を防ぐには、ボトル内の空気を抜く、ボトル内に窒素を充填する、小さな瓶に移して口いっぱいにワインを満たす、という方法があるけど、お金も手間も掛からないのは最後の方法だ。一度、ハーフボトルのワインを買って飲んで空き瓶を取っておく。

次にフルボトルのワインを買って最初に栓を開けたら、ワインを飲む前に取っておいたハーフボトルの口いっぱいにワインを満たし冷蔵庫に入れてから残りのワインを楽しむ。

これで、ワインを飲み残しても、飲み切る迄の時間が半分になる。ハーフボトルに取っておいたワインも同様にフルサイズの時の半分で飲み切る。ワインの劣化の度合いも少なくなる訳である。

そして、空き瓶の保存法について、ちょっとしたアイデアを思い付いた。カビとか生えたら嫌だから、洗って水を切った後で極少量のブランデーを入れてみる。ブランデーはワインから作ったものだから、ワインを混ぜても違和感なさそうだし、或いは美味しくなるかも…。

現在、我が家の冷蔵庫には常に赤と白の2本のハーフボトルが(中身が無なくても)入っている。

2016年6月23日木曜日

ローマ字テイブルで q に 「えぁ」を割り振る

発音記号の事をやっていて q に[æ]を割り振って見たけど、これをローマ字変換にも使えると気付いた。

この[æ]という音は、英単語の中で a というアルファベットが閉音節の時に作る発音で、「エァ」というカナを当てると良い。今迄、カタカナ語でこの発音を単に「ア」と記述して、日本は損していたと言える。しかし、この「エァ」という記述が簡単に出来るようになれば、広く普及するかもしれない。そこで、q には「エァ」、kq には「ケァ」、… というようにキーを割り当ててみた。

所で、このブログでは、今迄この[æ]の発音は「エヤ」と記述する、として来た。しかし、実際にやってみるとどうもしっくり来ない。本当は「エア」とすべき所を、それは[eə]という発音に割当てるという理由で「エヤ」にしたのが良くないと思われる。そこで、「ア」の字を小さくして違いを持たせる事にした。そうしてみると、「エ」と「ア」の一体感が生まれて寧ろ良くなった気がする。

さて、そうすると、今迄 q には小文字を出すための記号の役目をしていて貰ったけど、それは x だけに限る事にする。この x というキーが打ちにくいから q も定義したという経緯があったけど、そのキーを使う必要性を極力減らす事で解決する。
後日談: その x のキーも文字の入力に利用する事にしたので、小文字を出すにはバックスラッシュ \ を使うようにする。
そして、子音が連続する場合に母音を打たなくても自動的に変換出来るようにした。例えば、script' と入力すれば、「すくりぷと」 と変換される。最後に ' を入れるのは、それ無しでは確定されずに t が残ってしまうのを防ぐ為である。
後日談: 最後に ' を入れなくても大丈夫なように実装する事が出来た。
これはGoogle日本語入力の仕様の問題で、入力されたアルファベットに対応するカナがあっても、続いてアルファベットが入力された時に別のカナに対応する可能性がある場合にはアルファベットのまま残されている。もし、仕様が取り敢えず対応するカナを表示するように変更されれば最後の ' は無くても動作するはずである。

更に、ヘボン式には完全に対応させた。例えば、sampo 「さんぽ」、matcha 「まっちゃ」、など今迄出来ないとされてきた入力が問題なく出来る。そうすると、scrqtch' 「スクレァッチ」のように英語も綴りに近く入力出来る。

この大胆な実装で nn が「ん」に変換されなくなった点に注意がいる。私も指が慣れていて、まだ余分に n を打ってしまうので、早く慣れたい。これからは、文中では n は1回だけ打ち、文末で「ん」を確定したい時には n' と書くように習慣を改める。この悪習慣も、n を打っただけでは「ん」と表示されなかった仕様の問題から生じた訳だが。ただ、そのお陰で ローマ字の通りに打って annai が正しく 「あんない」 に変換される。今迄のように nn が定義されていると、annai は 「あんあい」 になっていた。

だから、Google日本語入力が、プロパティの某所にチェックを入れれば望みの動作に、何もしなければ今迄の動作になるように、仕様の変更に対応してくれれば全て解決するものと思う。
後日談: 結局、これもローマ字変換テーブルを変更するだけで対処できた。

2016年6月22日水曜日

発音記号を手懐ける

Google日本語入力の使い方を調べている内に面白い事を考えた。

例のローマ字テイブルを使えば発音記号も簡単に入力出来るのではないか、と思い付いたのだ。発音記号は、その多くはアルファベットそのものであるが、特殊な文字を入力する時は何時も Wikipedia の国際音声記号の文字一覧 というページからコピペして使っていた。その特殊な文字を発音記号に使わないキーに割り当てたらキーボードから入力出来るはずである。それで、テイブルを作ってみた。

内容は[発音記号の入力]というページを作ってそこに移動した。

手元にGlobishの単語リストをGoogleスプレッドシートに取り込んだファイルがあって、それに発音記号の欄を加えようとしているので実際に試した。面白いように発音記号が入力できて楽しいけど、隣の列に移動して単語の意味や語源を書き足そうとすると、変換テイブルを入れ換えるのが手間だ。(だから、単語と分節と発音記号だけを連続して入力して日本語は後で変換テイブルを入れ換えて書くようにする。)

2016年6月18日土曜日

カナ音矯正ローマ字テイブル

Google日本語入力はローマ字の変換規則もカスタマイズ出来るようになっている。

キーの設定は、MS_IME、ATOK、ことえり、の3種類のデフォルトから選べたが、ローマ字のデフォルトは1種類しか無い。このローマ字の変換規則もファイルのエクスポートとインポートが出来るようになっていて、ファイル名は romantable.txt になっているけど変更も可能。

普通に日本語を扱う限り、このデフォルトの設定で困る事は無いのだが、外来語の発音をカナで表記するとなると色々と気になる。世間一般で書かれているカナの表記を踏襲する限り、このデフォルトで十分だと思うけど、なるべく本来の発音に近いように表記しようと思えば改善したい点が多々ある。

昔は、限られた数の外来語を日本語に取り込むという方針で外来語がカタカナ語化して来たと思うけど、こうもカタカナ語が増えてくるなら、原音が分かるように書き方を工夫して日本人の語学力向上に役立てるべきだと思っている。その為にローマ字テイブルも工夫したい。

ちゃんと書き分けられるのに、やってない代表が 「シ」と「スィ」 の区别である。以前、NHKの「サラリーマンNEO」という番組をやっていて、その中でセクシー部長という人が登場する時に必ず、「違う、セクシーじゃないセクスィだ!」と叫ぶ人物が現れるけど、その通りである。

その「すぃ」という字の入力方法だが、考え方としては2通りある。まず、日本語をヘボン式の入力として、shi なら「し」、si なら「すぃ」、とする方法。しかし、私は、日本語の事を考えるなら、あくまで訓令式で入力するべきだと思っている。

デフォルトのローマ字テイブルには「すぃ」の定義はないから、現状は 「すぃ」を入力するには「す」に続けて「ぃ」を入力するしか無いけど、「し」の入力に si の他に ci を定義しているのなら、それを「すぃ」に割り当てる位の工夫は出来るだろう。

Lを奪回する

Google日本語入力のデフォルトでは、その小さな文字「ぃ」の入力をする為に、 i の前に x か l を入力する事になっている。これはMS_IMEでもATOKでもそうだ。

考えてみれば、日本語のローマ字入力で使わないで済む字は少ない。数えてみると、x と l 以外は c と j と f と q しか無い。しかも、私にとっては、「ちゃ」を書くのに tya よりも cha を入力したいし、「ふぁ」を書くには hwa よりも fa を入力したいし、「じゃ」を書くのも zya よりは ja と入力したい。そういう人は私以外にも沢山いるだろう。

では、q はどうなっているか。MS_IMEでは 「くぁ」、「くぃ」、「く」、「くぇ」、「くぉ」 が割り当てられているけど、それは滅多に使わないし、ATOKでは q は定義されてない。そうすると、小さな文字の入力に q を使うことも出来そうだ。

それで、小さな文字の入力に使う文字として、互換性維持の為に x は残すとして l の代わりに q を使うようにする。それは、日本人が苦手な R と L の区别を克服するために l を「ら行」音の入力に利用する為である。

じゃあ、q を加えなくて x だけでも良いのではないかと思うかも知れないが、x はタッチタイピングするには非常に打ちにくい位置なのだ。その点、l はとても打ちやすい位置にあったと言える。でも、q もまずまず打ちやすい位置だから l の代わりに q があれば大丈夫。そして、x を残してあるから、他人がそのパソコンをちょっと使う時にも l は使えないので x を使って下さいと言えば済む。

因みに、中国語のピンインで「小」は xiao と書くので、小さな文字の入力に x というのは感覚的にしっくりしていた。そして、l も little だと思っていたけど、代わりに q はやはりピンインで qi 「チィ」と発音する事から「ちいさい」を連想する事にした。

そうして使えるようにした l に「ら行」を割り当てる。外来語の原音に l が使われているのに r を使って「ら行」を入力するのには強い抵抗があるし、外来語の発音で「ら行」は l に譲る論を唱えているから。しかし、日本語にはそんな区别はないから、r を使っての「ら行」入力は維持する。それから、ll に「ー」を割り当てたら、タッチタイピング出来て便利だった。

Ja は「ぢゃ」ぢゃあないかと悩む

昔の本を読むと、…ぢゃあないか…という表記を良く見かける。しかし、現代仮名遣いの決まりで「ぢ」と「づ」は事実上使用を禁止されたから、今では…じゃあないか…としか書かれない。しかし、「じ」の発音は、「ち」、「じ」を繰り返して言えば分かるけど「ち」が濁音になった音だから本当は「ぢ」と書くべきだった。
だから、ja も「ぢゃ」と書くべきだろうか、と思ったけど、「じゃ」って書いても現在されている発音は「ぢゃ」なのだから そのままで良いのだ、と思うようにした。

それは、英語の発音では「し」の濁音である[ʒ]という子音あるけど、「ぢ」の子音である[ʤ]と区别しなくとも問題ではない、という認識があるから。理屈では、zha で「じゃ」、ja で「ぢゃ」を表わすべきかも知れないが、実際に入力ツールを実装するとなると、これでは受け入れがたいな、と思った。日本語話者の耳にもはや区别不能な音を苦労して書き分ける必要性は無い事にする。
後日談: しかし、折角だから書き分ける手段を実装してみる。「ぢ」という字を活用しても「じ」という音で記憶されるのだから新しい表現方法を作るしかないと思って、「し」の濁音を表すのに「’し」という字を作って、zhiで入力出来るようにしようと考えた。
それは、某英和辞典に於いて R と L を区别するのに「ら行」音をひらがなとカタカナで書き分ける試みも、結局は読めば同じ音だからどっちがどっちか分からなくなるので無駄だなあと思った経験に基づく。或いは、水の英語を「ヲータ」と書いても「オータ」としか読んでもらえないけど、「ウォータ」と書けば「オータ」とは区别して記憶しているという事実。
この新しい「’し」と言う字を「し」と発音しようが、「じ」と発音しようが、あるいは「し」の濁音となるように頑張ろうが構わない。「’しゃ」、「’し」、「’しぃ」、「’しゅ」、「’しぇ」、「’しょ」 が zha zhi zhy zhu zhe zho で入力できる。

l 及び th 音をテイブルで定義

英語の発音で問題になっているのは、子音に於いては r と l の区别、及び th音を「さ行」、「ざ行」音で代用している事である。その為、th音は 「’た」、「’ち」、「’つ」、「’て」、「’と」 及び 「’だ」、「’ぢ」、「’づ」、「’で」、「’ど」 と書くように提案している。ローマ字テイブルにはそれぞれ tha thi thu the tho 、dha dhi dhu dhe dho と定義した。

そして、「ら行」音は l に譲り、r 音は 「’ぁ」、「’ぃ」、「’ぅ」、「’ぇ」、「’ぉ」 と書く、と提案していたけど、この様にローマ字入力のツールを作っていると、やはり「ら行」音は r で入力するように定義しないと一般の人には受け入れて貰えないだろうな、と考え直した。それで、「ら行」音は r に譲り、l の音を表すのに新たに、「’ら」、「’り」、「’る」、「’れ」、「’ろ」 の文字を作る。 ローマ字テイブルは、la li lu le lo と定義した。

カナで子音を表現する問題を解決する

英語に於いて、子音で終わる発音は、「う」の段のカナで表すことが出来るはず、と以前に主張した。それは、「ウ」の母音で終わる発音は英語にないからである(「アウ」、「オウ」、「ウー」はそれとは別の母音である)。同様に「オ」の母音で終わる発音も無いから「お」の段のカナで子音で終わる発音を表せる(「ト」、「ド」)。

しかし、「い」の段母音で終わる発音はあるから(「ヂ」を使うことは諦めて)、「シ」、「ジ」、「チ」、で終わる発音が子音で終わっているのか、「イ」の母音を含むのか不明になる。それで、「イ」の母音を含む場合には「ィ」を加える規則を提案している。これをローマ字テイブルで実装するのに、「シ」、「ジ」、「チ」 shi(si) ji chi 及び、「シィ」、「ジィ」、「チィ」 shy(sy) jy chy で切り替えるようにしてみた。


まだまだローマ字テイブルに関しては実験中だけど、取り敢えず現在の私の[ローマ字テイブル]を公開する(ファイルの中身は随時変更されるけど)。

2016年6月17日金曜日

日本語キーの割り付け

Google日本語入力の私流の設定について書く。

MS-IME準拠の設定ファイルから日本語キーに関連する行だけを抜き出して一覧にしたものを示す。キーの種類は全部で6種類、英数(Eisu)、半角/全角(Hankaku/Zenkaku)、変換(Henkan)、無変換(Muhenkan)、ひらがな(Hiragana)、カタカナ(Katakana)、となっているが、これはキーの物理的な数ではなく、キーボードドライバの出力コードの種類である。

例えば、CapsLockキーのコードは英語キーボードも日本語キーボードも同じコードがキーボードドライバに入力される。英語キーボードドライバは同じコードを出力するが、日本語キーボードドライバはEisuのコードを出力し、Shiftキーを押しながらCapsLockを押すとCapsLockのコードを出力する、という違いが出てくる。尚、前述のリソースを変更して変えるのはキーボードドライバに入力するコードの方である。

これら、日本語キーをF13とF14でどう代用するのかは右端の列で示した。

statuskeycommandalternative
CompositionEisuToggleAlphanumericModeShift F13
CompositionHankaku/ZenkakuIMEOffF13
CompositionHiraganaInputModeHiragana削除
CompositionKatakanaInputModeFullKatakana削除
CompositionHenkanConvertF14
CompositionMuhenkanSwitchKanaTypeCtrl F14
CompositionShift MuhenkanConvertToFullAlphanumericCtrl Shift F14
ConversionEisuToggleAlphanumericModeShift F13
ConversionHankaku/ZenkakuIMEOffF13
ConversionHiraganaInputModeHiragana削除
ConversionKatakanaInputModeFullKatakana削除
ConversionHenkanConvertNextF14
ConversionMuhenkanSwitchKanaTypeCtrl F14
ConversionShift HenkanConvertPrevShift F14
ConversionShift MuhenkanConvertToFullAlphanumericCtrl Shift F14
DirectInputEisuIMEOn削除
DirectInputHankaku/ZenkakuIMEOn削除
DirectInputHenkanReconvertF14
DirectInputHiraganaIMEOn削除
DirectInputKatakanaIMEOn削除
PrecompositionEisuToggleAlphanumericModeShift F13
PrecompositionHankaku/ZenkakuIMEOffF13
PrecompositionHiraganaInputModeHiragana削除
PrecompositionKatakanaInputModeFullKatakana削除
PrecompositionHenkanReconvertF14
PrecompositionMuhenkanInputModeSwitchKanaTypeCtrl F14
PrecompositionShift MuhenkanToggleAlphanumericModeCtrl Shift F14

DirectInputモードに於けるIMEOnのコマンドの行が全て削除となっているのは、この設定ファイルで既にF13が割当てられ、重複した設定になる事を避ける為である。

日本語キーボードのキーと F13を右Alt、F14をCapsLockに割り付けてある私のキーボードのキー の対応で言えば上記の表の割当てはこうなっている。
  • 半角/全角キー →右Altキー
  • 英数キー →Shift 右Altキー
  • 変換キー →CapsLockキー
  • 無変換キー →Ctrl CapsLockキー
この割当てで HiraganaとKatakana (この2つは日本語キーボード上は1個のキー)のInputModeコマンドの割当ては出来なかった為、その設定行は削除した。それ以外はカバーすることが出来た。

HiraganaとKatakanaはどちらも入力モードの設定に使われているが、ひらがな入力に固定した使い方で困る事はないから必要性は薄い。変換でもカタカナにしてくれるし、入力後にカナに変えるキーもあるのだから。どうしてもカタカナ入力モードにしたければタスクバーの中にあるIMEのアイコンを右クリックして「全角カタカナ」を選択すれば出来るし。

英数入力モードとIME Off

右Altキーに割り当てた2つのコマンドは、どちらも英数入力とかな入力を切り替えてくれる。かな入力の状態から 右Alt では直接入力(IME Off)になり、Shift 右Alt とすれば英数入力モードである。直接入力に較べて確定という動作が余計で邪魔くさいと思っていたけど、IMEの力で予測変換してくれる点は便利だから、上手く使い分けたい。この2つが同じキーに割り付けられ、Shiftの有無で使い分けられる、というのがお気に入りである。

2つの変換キー

CapsLockキーに変換を割当て、Tabキーには予測変換が割当てられているから、この似たコマンドのキーが上下に並ぶ事になった。そして、Shift CapsLock も Shift Tab もどちらも「前候補を選択」になっている。これもお気に入りのキー割当てである。

Defaultでは、変換キーはSpaceにも割当てられているから、英語キーボードではIMEのOn/Offだけを何かのキーに割当てただけで使っている人も多いけど(かつての私もそう)、敢えて変換キーは独立させた。

この変換キーを独立して持たせた目的はSpaceキーから変換の機能を奪うこと。日本語に分かち書きを積極的に取り入れる第一歩として、日本語入力でSpaceを入力し易くしたいから、Spaceキーを押せば必ず半角Spaceが入力され、Shift Spaceキーで必ず全角Spaceが入力されるようにする。

MS-IME準拠の設定ファイルから Space に関連する行だけを抜き出して一覧にしたものを示す。そのkey或いはcommandを変更して上記目的にあった設定ファイルを作る。削除となっている行は変換に関連したものか重複するものである。

statuskeycommandre keyre command
CompositionCtrl Shift SpaceInsertFullSpaceShift Space
CompositionCtrl SpaceInsertHalfSpaceSpace
CompositionShift SpaceConvert削除削除
CompositionSpaceConvert削除削除
ConversionCtrl Shift SpaceInsertFullSpaceShift Space
ConversionCtrl SpaceInsertHalfSpaceSpace
ConversionShift SpaceConvertPrev削除削除
ConversionSpaceConvertNext削除削除
PrecompositionCtrl Shift SpaceInsertFullSpace削除削除
PrecompositionShift SpaceInsertAlternateSpaceInsertFullSpace
PrecompositionSpaceInsertSpaceInsertHalfSpace

これで私流Google日本語入力キー設定ファイルのMS_IME準拠からの変更内容は全て記述した事になる。全てをまとめた[キーマップ設定ファイル]を公開する。

2016年6月15日水曜日

Google日本語入力の研究をする

この間、妻のパソコンを触ってみて画面の大きい方が使い易いと思ったから思い切って新しいPCを注文した。英語キーボードは譲れないから、何時ものようにThinkPadでT460sという14インチの製品だ。

今使っているのは12インチの製品で携帯性に優れているが、もっぱら家でしか使っていない私には宝の持ち腐れ。娘が小型の英語キーボードのパソコンを欲しがっていたから貸してあげる事にすれば無駄にはならない、と理由を付けて、このちょっと贅沢な出費の言い訳にする。贅沢と言っても税金・送料込みで110,224円、これでSSDだし、14型の1920x1080 ISPのDisplayだし、メモリは8GBあるし、勿論、英語キーボードのオプションも付けているからお買い得と思う。

それで、貸してあげるのは良いけど、英語キーボードの製品をどうカスタマイズして使うのか記録しておこうと思う。

リソースをいじる

英語キーボードで日本語入力をする為、右AltキーをF13に、CapsLockキーをF14に割当てる話は以前した。Altキーは左右にあるから、一つを別の事に使っても問題ない。CapsLockキーも英大文字を続けて書く場合に便利というだけで、Shiftキーを押しながら入力すれば無くても構わないし、CapsLockキーの押し間違いが無くなるという利点もある。

しかし、今回はCapsLockキーを別のキーに割当てる設定を紹介する。今の私には役には立たないけど、プログラミングで大文字の変数名を入力する時などCapsLockが欲しい事もあるかも知れないから。

その割当てるキーはInsertキーというもので、邪魔者にされているキーの筆頭である。間違ってそれを押すと「通常の文字挿入から上書きモードに変わって困惑する」らしい。通常の挿入モードでも変更範囲を予め選択したり、或いは元の文字を後で削除すれば上書きと同じになるから、このInsertキーが無くて困る事はCapsLockよりも更に少ないと思われる。

ThinkPadの7段キーボードの時代は独立したInsertキーがあったが、今の6段キーボードではFnキーを押しつつEndキーを押す必要があるので間違って押す可能性は減っている。CapsLockキーに割り当てたキーをそれと知らずに押すと困った事になる(知らなくとも再起動すれば直りはするが)けど、このInsertキーに割り当てれば間違って押す可能性は少ないので好都合である。

従って、今の私のパソコンは、右Alt→F13、CapsLock→F14、CapsLock→Insert、とキーを変更してある。

例によって、その設定ファイルをテキストで示す。この部分をコピペでメモ帳に貼り付け、ファイルの拡張子を txt から reg に変更して実行するとキーの割り付けが変更出来る。ファイルの内容の詳しい説明は2015年4月4日投稿の「英語キーボード用の設定」という投稿を参考にして欲しい。

Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:\
00,00,00,00,\
00,00,00,00,\
04,00,00,00,\
64,00,38,e0,\
65,00,3a,00,\
3a,00,52,e0,\
00,00,00,00

Google日本語入力の設定

キーを変更しても、それだけでは日本語の入力は出来ない。IMEと呼ばれる日本語入力システムも変更したキーに合わせて設定する必要がある。Windowsパソコンを買えばMS-IMEが標準だが、私は、それより優れたGoogle日本語入力というソフトを無料でダウンロードして使っている。

その設定法を書くに当たって、ちゃんとしたマニュアルを探したけど、Googleにも、その他ネット上でも見つける事は出来なかった。しかし、そこで諦めず、そのシステムを手にしているのだから自分で動作を確認して 内容を纏めることは可能である。そういう態度は理系には当たり前だけど、文系であっても必要だろう。
後日談: Google日本語入力の設定を調べた詳細は[別ページ]に纏める事にして、リンクしておく。最初の投稿記事のその部分は削除しておく。
長くなるので、私流のGoogle日本語入力の具体的な設定については別の投稿に書く。

2016年6月10日金曜日

妻のパソコンもWindows10に

先日、Windows7で動かしていた妻のパソコンをWindows10にアップグレードした。

最近、妻のパソコンはWindowsUpdateが失敗するようになった。それに最近は常にファンが廻るようになっていた。タスクマネージャーでCPUの使用率を調べると常に25%位である。

その原因を確かめて直すよりもWindows10にアップグレードした方が楽そうだったし、無料でアップグレード出来る期限も迫っていた。Windows10に出来ない理由は、先日MIDIキーボードドライバをWindows10にした私のパソコンに移植することに成功したから、もはや無い。だから思い切ってやることにした。

さて、最初にトライした時は、アップグレードを開始してから散歩に行って戻ったらPCの電源がなぜか落ちていた。もう一度トライしたら、Windows10のダウンロードが終了してから画面上は全然進行してないように見えた。多分、1時間以上その状態で止まっていたからもう駄目だと思ったけど、終了させるのはお風呂に入ってからにしようと思った。

しかし、お風呂から出てみると、ライセンスの承諾画面に変わっていた。途中で諦めないで良かった。その後、この処理は数分掛かります、という画面になってからも1時間以上何も進んでいないように見えたけど、ゲームをしつつ待っていると突然Windows10が立ち上がった。よっしゃ。でももう遅いから初期設定は翌日。

その初期設定はデフォルトにすると情報が全部マイクロソフトに送られるように設定されてしまうから、カスタム設定で通知する設定は全部オフにする。セキュリティの事もあるし、CPUの負荷も下げたいから。

そして、妻のパソコンも英語キーボードだから、その為の設定が必要。そう言えば、私のパソコンをWindows10にアップグレードした時は英語キーボードにもかかわらず日本語キーボードドライバになっていて、まず最初にそれを英語キーボードドライバに変更したけど、今回は英語キーボードドライバになっていた。アップグレードのプログラムも少しは改善されているらしい。

設定の最初は、右AltをF13に、CapsLockをF14に割り当てる為の regedit ファイルを実行。これは、英語キーボード用の設定 というブログの投稿に書いた通り。

そして、Google日本語入力をインストールする。既にインストールされていたけど再度インストールしないと有効にならない。多分、インストールのプログラムでGoogle日本語入力が有効になるようリソースを書き換えているはずで、Windows10にしてリソースが初期化されたから、再度インストールのプログラムを実行させる必要があるのだと思う。

その後、F13とF14が日本語変換で有効になるように、私のパソコンの Google日本語入力 の設定ファイルをインポートする。今迄、妻のパソコンは変換にスペースキーが割当てられていたけど、これで私のパソコンと同じく変換にCapsLockキーが割当てられた。

実は妻も私のパソコンをしょっちゅう使っていて、変換キーが違っているのは不便だったのだ。変換キーにスペースを割当てないのは、分かち書きを積極的に取り入れようと考えている為で、このブログでも少しづつ進めている。句点を打つべきではないけど続けて書くと読みづらい所にスペースを入れる為だ。半角スペースと全角スペースも使い分けるように研究したい。その為、スペースキーを押すと半角スペースが入力され、シフト+スペースで全角スペースが入力できるようにしている。

その後、OSをテストモードにしてMIDIキーボードドライバをインストールする。セキュアブートの場合はテストモードに出来ないからBIOSのメニューでセキュアブートしないようにして…と思ったら、妻のパソコンは古かったのでセキュアブートのメニューは無かった。

そのMIDIキーボードドライバは、メーカーがWindows8.1用を出したのが最後でWindows10用は出してくれなかった。それで、そのドライバのINTファイルにWindows10用の記述を加える改変をする。そうするとドライバの電子署名でファイルが改変された事が分かってOSは改変されたドライバのインストールが出来ないようにする。しかし、OSをテストモードにすれば、警告は出るもののインストールすることが出来る。
コラム: 何故ファイルの改変が分かるのか。電子署名には証明するファイルのハッシュ値という値が記録されている。そのハッシュ値とはファイルの全ての情報を使って計算して出す値だから、そのファイルのほんの一部でも変更されたら変更後のファイルのハッシュ値は全く異なる値になる。だから、OSがファイルのハッシュ値を計算し電子署名に書かれたハッシュ値と一致しなければファイルが改変されたと分かる。
OSをテストモードにするにはPowerShellの画面でそのコマンドをコピペして実行するのだが、PowerShellを通常の左クリックで起動せず、右クリックでメニューを出して、管理者として実行する を選択しないとコマンドがエラーになる。ドライバをインストールした後はテストモードから通常のモードに戻す。

その後、Windows10の高速化などの情報を参考に、使わないサービスを無効にする。それでセキュリティも向上するし、CPUの負荷を下げられるからファンが廻る場合も減る。使っているメモリも使わないサービスの無効化の前は2GB程あったのに無効化した後は1.5GB程に減ったから起動時間も短縮されたはず。

そして、MIDIキーボードでピアノの音を出そうと思ったけど音が出ない。で、これも VirtualMIDISynth というソフトをインストールし直すことで解決。これもインストールプログラムでリソースの書き換えが必要だったものと思われる。

さて、妻のパソコンを久しぶりに使ってみると私のパソコンよりも画面が大きくて使い易いと改めて知った。パソコンを持ち歩く事も無いから14インチの新しいパソコンが欲しくなってきた。

2016年6月6日月曜日

文系科目を理系の目で眺める

前の会社を辞めてから、暇があって新規事業のネタにもなりそうな語学や法律など文系科目の勉強にも手を出した。

それ迄は文系科目は暗記ばかり強いられて苦手だったけど、改めて勉強すると文系科目にもちゃんと理屈があって興味が湧いた。今迄苦手だったのは、単に教え方の問題だったようだ。そして、理系の勉強をしている人なら簡単に分かる事が沢山ある事にも気付いた。

例えば、法律とはコンピュータに於けるプログラムと思えば良い。そうすると、以下の様な対応になる。
  • 行政はCPUに当てはまる。法律というプログラムを解釈して実行する。
  • 官僚はプログラマに当てはまる。法律という言語でプログラミングする。
  • 国会はプログラムの品質検査に当てはまる。法案のデバッグをする。
  • 内閣は商品企画に当てはまる。ユーザー(国民)の声を聞いて要望に合ったプログラムを官僚に書かせる。

例えば、英語の冠詞の a と the の違いはコンピュータのメモリ確保と同じと思えば良い。そうすると、以下の様な対応になる。
  • 新しくメモリを確保する場合は a を使う。
  • 確保されているメモリを示す場合は the を使う。
  • 常識と呼ぶ最初から確保されているメモリがあって、それらはイキナリ the が使える。

頭の中でやっていることがコンピュータの動作に類似するのは当たり前の事だから、言語学を勉強するには情報科学は必要だと思っている。

2016年6月4日土曜日

OpenStreetMapの活動に参加する

カーナビの地図が古くなってきた。購入してから4年と少しになる。確か、1万5千円位したポータブルのカーナビで、地図の更新より新しく買ったほうが安いという状況。しかも、スマホのカーナビが台頭して来てから我が家で購入したカーナビと同じメーカーの新機種の発売も(日本では)途絶えた。

それで、今のカーナビを使うのを止めて、カーナビの台座にスマホを取り付ける方法を考えつつネットで色々調べていたら、今のカーナビにもフリーの地図を入れて使える事を知った。

そのフリーの地図とはOpenStreetMapという地図で、世界中のOpenStreetMap会員が自分で地図情報を入力して協力して地図を作るというプロジェクトの成果なのだ。Wikipediaの地図版と言える。GoogleMap等が自由に使える状況でも、一つの会社にデータを支配されないように手間暇掛けて自分達で地図を作る意義はあるし、会員が増えればそれだけ地図の情報も増える。

そのOpenStreetMapが使えるのはGarmin社のカーナビだけらしい。Garmin社はGPSナビゲーションの機器では世界的に有名なメーカー。買った時は知らなかったけど、日本一安い乗用車に相応しいと思ってGarmin社の製品の中で一番安い nuvi2465 というカーナビを買っていた。だから、早速そのOpenStreetMapを入れて使ってみる事にした。

奇特な人がそのOpenStreetMapのデータをGarmin社の製品に使えるように変換して「ガーミンヂバイスのための日本語のOSM」というタイトルでアップロードしてくれている。データにはSJIS版とUTF8版が用意されている。新しいカーナビにはUTF8版だが、我が家のカーナビはちょっと古いからSJIS版を使う。それをMicroSDカードに書き込んでカーナビに入れるだけ。カーナビ本体を改造する必要なし。後は本体のメニューで地図情報を選択するだけ。


そのカーナビを昨日使ってみたが、目的地の検索も出来た(但し、検索のデータは製品に元からある情報のまま)し、道案内も当初の地図と同様にやってくれた。

これは使えそうだ。但し、我が家の周りの道路のデータにも細かな問題がある。だから、私もOpenStreetMapの会員になってデータを入力して地図データの改善に貢献しようと思い、今日、会員登録してみた。地図好きで、散歩好きな私にとっては、これで無理のない社会貢献活動が出来るものと思う。良い発見をした。