カーナビの地図が古くなってきた。購入してから4年と少しになる。確か、1万5千円位したポータブルのカーナビで、地図の更新より新しく買ったほうが安いという状況。しかも、スマホのカーナビが台頭して来てから我が家で購入したカーナビと同じメーカーの新機種の発売も(日本では)途絶えた。
それで、今のカーナビを使うのを止めて、カーナビの台座にスマホを取り付ける方法を考えつつネットで色々調べていたら、今のカーナビにもフリーの地図を入れて使える事を知った。
そのフリーの地図とはOpenStreetMapという地図で、世界中のOpenStreetMap会員が自分で地図情報を入力して協力して地図を作るというプロジェクトの成果なのだ。Wikipediaの地図版と言える。GoogleMap等が自由に使える状況でも、一つの会社にデータを支配されないように手間暇掛けて自分達で地図を作る意義はあるし、会員が増えればそれだけ地図の情報も増える。
そのOpenStreetMapが使えるのはGarmin社のカーナビだけらしい。Garmin社はGPSナビゲーションの機器では世界的に有名なメーカー。買った時は知らなかったけど、日本一安い乗用車に相応しいと思ってGarmin社の製品の中で一番安い nuvi2465 というカーナビを買っていた。だから、早速そのOpenStreetMapを入れて使ってみる事にした。
奇特な人がそのOpenStreetMapのデータをGarmin社の製品に使えるように変換して「ガーミンヂバイスのための日本語のOSM」というタイトルでアップロードしてくれている。データにはSJIS版とUTF8版が用意されている。新しいカーナビにはUTF8版だが、我が家のカーナビはちょっと古いからSJIS版を使う。それをMicroSDカードに書き込んでカーナビに入れるだけ。カーナビ本体を改造する必要なし。後は本体のメニューで地図情報を選択するだけ。
そのカーナビを昨日使ってみたが、目的地の検索も出来た(但し、検索のデータは製品に元からある情報のまま)し、道案内も当初の地図と同様にやってくれた。
これは使えそうだ。但し、我が家の周りの道路のデータにも細かな問題がある。だから、私もOpenStreetMapの会員になってデータを入力して地図データの改善に貢献しようと思い、今日、会員登録してみた。地図好きで、散歩好きな私にとっては、これで無理のない社会貢献活動が出来るものと思う。良い発見をした。