パソコン初心者向けの日本語入力の説明ではローマ字入力が前提で、かな入力の説明は全くされない。そして、USキーボードに存在しないキーでその説明に登場するのは 半角/全角キー のみである。無変換キー、変換キー、カタカナひらがなキー、英数キー、それに キートップに書いてある かな の存在はもはや無意味なのだ。
USキーボードでも日本語入力は出来る
そもそも、ローマ字入力する限りはUSキーボードでも十分に日本語入力は可能で、カナ入力する人が殆どいないのに日本語キーボードしか選べない日本のパソコン事情は異常と言える。デスクトップ型なら、まだUSキーボードに付け替える事も簡単だが、ノートパソコンとなるとUSキーボードが選択出来るのは Mac か Thinkpad 位しか選択肢がない。故に、我が家のパソコンは全て Thinkpad のUSキーボード仕様である。
国を挙げてグローバル化を推進したいのなら、まずはキーボードを世界標準にせよと言いたい。その上で、知的生産の道具として最も大事なパソコンの使い心地を徹底的に高める。ペン先にコダワルより、日本語変換のキー設定にコダワルのが現代流だろう。
プログラミングの世界以外ではUSキーボードが世界標準とは言えない。仏語・独語・…のキーボードは記号の位置も異なるキーボードである。
カスタマイズして使い易く
日本語入力に余分に必要になるキーは、「IME On/Off キー」と「変換 キー」の2つである。それをUSキーボードで実現するには、IME On/Off キーに右Alt キーを当て、変換 キーにCapsLock キーを当てる。
パソコン初心者向けの日本語入力の説明では、「IME On/Off キー」は 半角/全角キー、「変換 キー」は Spaceキー、となっている。
右Alt キーは各国語キーボードでもローカル文字入力に使用されている事から、IME On/Off キーに最も相応しいと思っている。そのキーの押しやすさも10年以上の経験から保証出来る。右Alt キーの機能は左Alt キーで代用出来るから問題ない。
CapsLock キーは非常に押しやすい位置にあるにも関わらず、利用価値の低いキーである。Shift キーを押しながらアルファベットのキーを押せば不要だし、間違えて押して困った経験も多々あるから。一方で、変換 キーとしてIMEではSpace キーも指定されているので、USキーボードでは独立したキーの設定をしなくても使えた。しかし、これからは日本語でも分かち書きを推進していく必要があると考えているから、Space キーは変換ではなく、Space を入力する為だけに使う。
このCapsLock キーを変換キーにすれば、そのすぐ上には予測変換のTab キーがあって変換関連のキーが上下に並ぶのが何だか気に入っている。CapsLock キーの機能価値が低いとは言え、無くすには惜しいから、最も存在価値の低い Insert キーに割り当てる。
こぶりローマ字変換は、当初USキーボードの為に作った。その後日本語キーボードでも使い易いように工夫はしているが、やはりUSキーボードで使うのが一番使い易い。例えば、シングル・タブル引用符についてはUSキーボードのキーの並びで入力キーを決めた。
; が左シングル引用符に : が左ダブル引用符に割り当ててあるのはその右隣が右シングル引用符と右ダブル引用符のキーだからである。