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2021年1月14日木曜日

こぶり会計帳簿についての問い合わせでバグ発覚

 先日、このブログを始めてから初めての問い合わせを受けた。

それは、こぶり会計帳簿を使って見て疑問点がある。「諸表シートのG9セルの計算式は ”F8-G7”となっているが ”G7-F8”が正しい」のではないか? という質問だった。

調べてみると全くその通りで、売上総利益の符号が逆になっていた。今まで気付かなかったのは我が自家用法人の売上が会社創設以来ゼロを続けているという特殊な事情があったから。

普通の会社なら こぶり会計帳簿 を使って見ようと思っても、このバクで「使えない」という判定が下されたに違いない。

指摘された箇所は [自家用法人] ⇒ [こぶり会計帳簿の使い方] ⇒ こぶり会計帳簿(2016) を選択するとダウンロードできるファイルの中にあって、早速修正しておいた。

こぶり会計帳簿の今後

そのページを作ってもう3年以上は経っているはずだが、その間に自分の使っているものは少し進化していて、月次の集計ができる Ver.2 になっていた。

問い合わせしてくれた人に Ver.2 に興味があるか尋ねたところ、丁度 月次の計算が出来たらいいなと思っていたそうで、エクセル形式にしたファイルをメールして使って頂くことにした。

これを機会に、Ver.2 を公開しようと思っている。

名前は こぶり会計帳簿 から TenukiChoubo に変更し、更に eTAX に組み込める財務諸表のcsvファイルがダウンロード出来るように機能を追加した上で GitHub上で公開する。

TenukiChoubo とは 「手抜き」の「記帳」が出来る「帳簿」という意味で、決して機能を手抜きしている訳ではない。前年のファイルをコピーして次年度の会計帳簿を作るというシステムだから、前年と同じように取引を続けていれば仕訳は日付と金額を修正するだけで完成する。今クラウド会計ソフトで流行りの「自動仕訳」の上を行く「仕訳不要」システムなのだ。

完成したら、このブログに投稿するので乞うご期待。

2020年12月1日火曜日

MSKLC 再び

 マイクロソフト社謹製の言語キーボード作成ソフトである MSKLC(Microsoft Keyboard Layout Creator) が再び マイクロソフトのダウンロードページからダウンロード可能になった。

MSKLCとは

社内ツールで、Windows10の多くの言語キーボードもこのソフトで作られているはずである。それが、去年までは無料で公開されていて、マイクロソフトのダウンロードページからダウンロード可能だったのだが、今年気付いた時には そのダウンロードページから消えていた。

このソフトはとても役に立つのに、それに代わるソフトの提供もなしに公式なマイクロソフトのサポートが無くなってしまうのは非常に残念だと思っていた。

しかし、今日確認したら復活していて、更に公式にWindows10に対応と書いてある。今までもWindows10で動いてはいたが公式にはWindows10に対応してなかった。

以前のMSKLCとどこか違いがあるのかどうか、新しくダウンロードして確認したがインストールする場所(C:\Program Files (x86)\Microsoft Keyboard Layout Creator 1.4)もプログラムのバージョン(1.4.6000.2)も全く同一だった。

Windows10対応

Windows10で動いていたとは言え、バージョン2004以前は AltGr + Shift + F が動作しないという不具合があった。この問題についてググるとSuperUserというサイトでこの問題の記載があった。

Spy++というソフトで解析して AltGr + Shift + F のキーシーケンスでは「Fのキーが押されたという情報がなくなる」のが原因との報告がある。その部分だけ引用させて頂く。

This problem is reported on several support forums for products that use this key combination. According to all reports this is a problem introduced by the update to Windows 10 version 1903, when this key is swallowed up by Windows without doing anything.

It may be undone in a future update, or Microsoft will complete adding the handling of this new hotkey, but in the meantime here is what I found.

Using Spy++ I saw this funny sequence of events being reported for pressing these keys:

Ctrl down
Shift down
Alt down
F up
Alt up
Ctrl up
Shift up

Meaning that the event for "F down" was swallowed up by some component of Windows. If these three modifier keys are pressed then the result is that the F-key event is totally nullified.


これはOS側の問題でMSKLC自体には何の問題もなかったのだが、そういう事情で今までWindows10対応とは言わなかったのかも知れない。しかし、この問題が Windows10 2004 updateで解決したし、公式にマイクロソフトのダウンロードページに載ったので安心して使えそうだ。

MSKLCの利用法

MSKLCは言語キーボードを自分で作ることが出来るツールである。以前の投稿Windowsの各国語キーボードの使い難さでも紹介したが、CapsLockはShiftキーを押さずとも大文字になるという定義以外に、通常はラテン文字、CapsLockを押すとキリル文字といった定義も出来る。

この機能にはSGCapsという名前が付けられている。(Swiss German Keyboard Layoutで最初にこの機能が用いられたので そのように名付けたとMSKLCのヘルプに載っている。)

私はこのSGCapsが気に入って、合計4種類の言語キーボードを作り、それぞれ LatinGrk、USCap、USRus、USHaw、と名付けた。名前の前半はCapsLockを押さない時の動作、後半はCapsLockを押した時の動作を示す。

USはUSキーボードと同じで、Latinは数字キーがデッドキーになっている以外はUSキーボードと同じになっている。Capは大文字、Rusはロシア語、Hawは発音記号、Grkは古典ギリシャ語の意味で名付けた。

USCapはAltGrを押しながら使うキーの定義があるのと、Shift+Spaceがデッドキーになっている点以外はUSキーボードと全く同じ動作をする。

デッドキーの連鎖

そして新たな機能「デッドキーの連鎖」を知った。これは公式には公開されていないが Michael S. Kaplan という人のブログに詳細が載っていて、特別な方法でデッドキーの次に押すキーもデッドキーに出来る。Kaplan さんは MSKLC の開発チームのメンバーだった人だ。

この機能を知ったので古典ギリシャ語のキーボードを作ることにした。現在マイクロソフトの提供する古典ギリシャ語のキーボードは使い難い事で定評がある。それは種々のアクセント記号の組合せでデットキーの数が文字の数(24)を上回る28種類(現代ギリシャ語用のデッドキーを除いて)もあるからだ。

しかし、デッドキーの組合せが使えれば必要なデッドキーは9種類まで減らせる。そして、デッドキーの割当についてそれなりの理由もひねり出せる。

詳細は今後 GitHub で公開する予定で、その時はこのブログでも紹介するつもりだ。

その他の使い方

MSKLCは、言語キーボードの開発以外にも文字コードが何かを調べるのに役立つ。MSKLCを立ち上げ、任意のキーをクリックすると文字コードの入力欄が現れる。そこに調べたい文字コードをコピペしてやると文字コードが何かを表示してくれる。




図では、アキュート・アクセントが付いた a の文字が2つ AltGr A のキーの所に入力されているが前方の文字は a と アキュート・アクセントが合成された文字であることが分かる。文字コード4つまで解析可能になっている。

2020年10月12日月曜日

ブログの月間閲覧回数が1万を超える

コロナ騒ぎが始まってから「こぶり主義」の閲覧回数が急に増えだした。そして、とうとう先月は初めて1万を超えるようになった。ここ数年間は月間千回ほどだったので、最近の増え方には驚いている。



最近は月1回更新目標

ブログを書き出した頃は 書きたいことがいっぱいあったこともあって 月に10回以上も投稿していた。しかし、ある程度落ち着いてからはなるべく内容のある記事を残したいと思うようになり、意図的に投稿回数を減らしてきた。その代わり、まとめた内容をブログではなく、ページという仕組み(ブログのトップのメニューからアクセス)でいつでも閲覧できるようにした。

最近はページという仕組みでは限界があるので GitHub というbloggerとは異なるサイトでプロジェクトを公開しようとしている。そしてbloggerの方にはこのブログが活動中ですよと示す意味で月1回程度更新できれば良しという態度でいる。

読者は過去記事を検索で

ブログ運営の手引のサイトを覗くと、定期的に数多く更新するのが閲覧数を増やすコツだと書いてある。しかし私の場合、更新は全然まめでないのに閲覧者が増えている。その殆どが検索結果で訪ねてきたらしい。フォロワーみたいな人はいなくても、内容のある記事を書いていると読んでくれる人は確実に増えてくる。コロナの影響で暇だからという理由ことも大きいと思うが、やっている事が評価されたと思うと嬉しい。

GitHubでの公開に向けてより一層頑張ろうと思う。

2020年9月19日土曜日

戸籍制度を無くすには

 先日、年金受給の手続きをした際に戸籍謄本が必要になった。

戸籍は親族関係を明らかにする

配偶者がいる人には加給年金というものが貰える可能性があり、戸籍謄本も提出せよと申請書類の説明に書いてある。なるほど、日本で婚姻している証明は戸籍になるのか。因みに、ネットで「結婚証明書」を検索してみると「婚姻届受理証明書」というものもあるそうだが、これは婚姻届提出後でまだ戸籍に載らない期間の為に存在する公的な証明書に過ぎず、これをもって現在も婚姻している証明にはならない。

戸籍には配偶者の他、両親と子供の記載もある。そして親の戸籍にもまた同様に両親と子供の記載があるから、戸籍を辿っていく事で親族の関係図を描く事が出来る。

この親族の関係を証明する事が戸籍の目的で、相続等に必要だから明治以来制度が維持されてきたのだと思う。

戸籍全部事項証明書の交付を受ける

結婚後、賃貸住まいだったから、私の戸籍は妻の実家の住所(東京都杉並区)にしてある。今はマイナンバーカードがあればコンビニで印刷出来るようになっている自治体もあるそうだが、杉並区はまだ対応してないようで今回は郵送してもらう事にした。それに必要な申請書を区役所のWeb Pageからダウンロードしコンビニでプリントアウト。手数料として定額小為替で450円(定額小為替を作るのに手数料100円也)を送るように書いてあったからそれも同封。

因みに、戸籍謄本とはデータ化されていない戸籍のコピーの呼び名らしく、データ化されている場合、そのデータのプリントアウトは戸籍全部事項証明書という呼び名になるらしい。

後日、戸籍全部事項証明書が区役所から届いたが、定額小為替も同封されていた。年金申請に使う場合は無料との事だった。(Web Pageにちゃんと書いといて!)


これで必要な書類は揃ったので年金事務所に出向いて年金受給の申請をする。窓口で出すだけでも良いのだが、不備があると面倒になるから職員にチェックしてもらう。サンプル通りに書いたつもりだったのに失業保険の件で一つ訂正を求められ、納得はしなかったが言われた通りに修正して提出した。

マイナンバーだけでは戸籍の代わりにならない

政府はマイナンバーカードの普及に躍起になっている。私はe-Tax用に電子証明書が欲しくてマイナンバーカードが出来る前から住基カードを作っていて、その後マイナンバーカードが出来た時も丁度その電子証明書の期限が切れた時だったからすぐにマイナンバーカードを作った。

電子証明書以外でも住民票の写しはコンビニでもプリントアウト出来て、料金も窓口より安かったり何かと便利だ。

しかし、現状はせいぜい紙の証明書の代わりになるくらいのものだ。引っ越しの手続きにしても出生、死亡の届け出にしても色んな提出先に一々手続きするのは変わらない。

特に厄介なのが遺産相続の手続きらしい。戸籍を辿り、全相続人を明らかにしなければならない。もし、マイナンバーに親と子のマイナンバーの情報が記載されていればコンピュータで親族関係図が完成するはずだが、マイナンバー制度が出来る前に死んだ先祖にマイナンバーは割り振られてはいない。

つまり、亡くなった人を含め明治以来の戸籍に載っている人全てにマイナンバーを割り当て、親と子のマイナンバー情報を登録しない限り戸籍制度を無くす事は出来ないのだ。

大変だろうけど、でも実現して欲しいなあ、と思っている。

2020年8月27日木曜日

クロール ストローク数を減らせ

 コロナ禍で一時中断していたスポーツクラブ通い。最近また通えるようになり、週に3回はプールで泳いでいる。そして、お腹の出っ張りが見た目でもはっきりと減って来ている。家の体重計によると、内臓脂肪がスポーツクラブ入会前で7だったのが6になり、この一週間は5だと。

爺さんに負けるな

スポーツクラブにはマシンジムやスタジオプログラムもあってコロナ禍以前は色々と試していたのだが、妻が心配しているので今はプールの利用のみにしている。プールではクロールで1時間泳ぐのを目安にしている。

社会人になってから独身時代にスイミングスクールに通っていたし、子供をスイミングスクールに通わせるようになった時もまた何年か泳いだ事があって、自分でもそこそこ泳ぎはうまいと思っていたが、毎日のように通っている人には敵わないらしい。

今のスポーツクラブに入会して初めて泳いだ日、同じコースで泳いでいた人と知り合った。家では「爺さん」と呼んでいるその人は私より10歳以上年上だが「水泳命」の人だと噂を聞いた。3,000m泳ぐのを日課にしているその練習に(途中から)付き合う事になり、追いつかれないように必死で泳いだが、いい目標ができたものだと思っている。

その人はほぼ毎日午前中に泳いでいるから 一緒に泳ぎたくなったらその時間に行けばいい。一緒に泳ぐ気分になれなければ午後に行って泳ぐ。日々泳力を高めつつ、時々爺さんと一緒に泳ぐのが今はスタイルだ。爺さんはクロールしか泳がない。私も同じ。クロールが最も合理的な泳ぎ方なのだからその他の泳法は泳がない。

イージースイミングとの出会い

先日も久しぶりに爺さんと一緒に泳いだ。その日は朝一番の時間よりも30分程出遅れてスポーツクラブに行ったので、爺さんが引き上げた後も暫く泳いでからプールサイドのジャグジーに行った。そこからプールを眺めていたらその人が泳いでいた。その人は以前にも一度見かけた事がある。その時も正午頃に泳いでいたはずだ。

やけにゆっくりと腕を回しているが泳ぎは遅くはない、というか普通の人よりはずっと速い。目測で25mが27秒。私がやや急いで泳ぐタイムと同じ。ストロークは13回。私は21回。ゆっくりと泳いでも速いと物凄く泳ぎが上手く見える。

趣味の水泳を続ける上での数値目標は、今までは泳ぐ距離やタイムしかなかったけど、そこにストローク数という新たな指標が出来た。

家に帰ってからネットで如何にストローク数を減らせば良いのか調べて見ると、「イージースイミング」と名付けて指導しているサイトが見つかった。そこの標語が12ストロークで25m泳げるとの事。尤も、ストローク数のカウントは腕の入水する回数らしく、ビデオを見て私の流儀(手で水を掻いた回数)でストローク数をカウントしたら13回だった。スポーツクラブで見かけた上手い人と同じ!

改善点

ストローク数を減らすには水の抵抗を減らし、手の掻きの推進力を高めるという2点を追求する。キックの推進力は使わない方が良いらしい。キックは下半身が沈んで水の抵抗が増えないように下半身を浮かせる為だけにする。

昔はモータボートが水面を切って滑走するが如く上半身をやや浮かせるように泳ぐのが良いとされたが、最新の理論だと体全体を水面に対してフラットにするのが水の抵抗を最も少なくするとのこと。その為には頭は沈めて下半身は浮かせる。

また絶えず水を掻くのではなく、なるべくストリームラインを維持するのが水の抵抗を減らすポイントだと。その為にはリカバリーした腕が入水する直前になってから腕を掻くと良いらしい。

腕の掻き方も、昔はS字に掻けと言われていたが、最新の理論だと手のひらを垂直に保ちつつ真っ直ぐ後ろに掻くのが良いらしい。水を掻くというよりは腕に体重を掛けて、言わば匍匐前進(訓練を受けたことはないけど)するような感じで進むべきとの解説である。

これらの点を意識して練習してみるとストローク数は18回まで下がった。理想とするストローク数はもちろん腕の長さという体格にも関係するから、私の場合の目標は15回にしよう。新しい課題に向かって練習する楽しみが出来た。