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放送大学の五島灘洋上実習

6月30日(土)から7月1日(日)に 放送大学長崎学習センターが開講する「五島灘洋上実習」に参加してきた。一体どんな事をするのか、受講前にネット上の情報を探したが少なくて、あればいいなと思ったので、私自身の体験を公開することにした。

この洋上実習は、長崎大学水産学部の練習船「長崎丸」に乗り込み、1泊2日の日程で色々な体験ができる人気のコースで、噂では受講申し込みの倍率は5倍にも達するらしい。
実際、とある受講生の話では仲間数人とこのコースに申し込んだが受講できたのはその中で彼だけだったそうである。
私は去年申し込んで当たらなかったが、今年2回目の申込みで受講する事ができた。しかし、受講が決定してから取りやめた人がいるらしく、参加者は今回のコースの定員20名に満たない16名程だった。

鹿児島学習センターでも鹿児島大学の練習船「かごしま丸」での洋上実習という類似のコースがあるが、こちらも人気らしい。今回両方のコースに申し込んだが鹿児島の方は駄目だったという人が参加していたし、鹿児島のコースに以前参加した事のある人もいた。

出発

集合場所は長崎大学で、市電の電停から徒歩3分という便利な場所だ。長崎の市電は120円の均一料金なので気軽に利用できる。

妻も一緒に長崎に行きたいというので2日前に神戸空港から長崎まで飛んだ。それが一番安く行ける手段のようだった。長崎に着いた日に大浦天主堂とオランダ坂を見学、翌日はグラバー園と出島を見学。

船に乗るその日、妻と一緒に市電に乗り、平和公園を訪れてから家に帰る妻とは途中の「松山町」で別れた。

長崎大学の構内に入るとバスが既に停まっていた。ブログに載せようと写真を撮る。


バスは集合時刻から間もなく出発し、約30分で「長崎丸」が泊まっている新長崎漁港に着いた。

乗船と航海

「長崎丸」は、今年の4月が初航海の新造船で、そんな新しい船に乗れるということは乗船してから知った。

乗船後、まずは救命設備の説明を受け、海難のビデオを見る。4回も漂流したことのある体験者の話では「必ず助かる」との信念が一番大切のとの事だった。

写真も色々撮ったのだが、船内の写真をネットにあげるのは控えて欲しいとの事で、出港後最初に向かった軍艦島の写真だけにしておく。


この後、船は一転して佐世保の近くまで北上し、その間に受講生は船内を案内してもらう。航海設備は最新鋭で、殆ど電子化しているのに驚く。そして、操舵体験とロープワークをする。

操舵体験は飽きるまでやって下さいとの事だったが、まあ一人当たり数分間舵輪を握った。船の操縦の基本は一定の方向を保ったまま進む事にあるらしい。これはコンパスと六分儀しか無かった昔から変わらない伝統のようだった。指示された方位で舵角を0にしていてもほんの数秒間で風や波により1〜2度ずれてくる。慣れてくると計器を見て修正するよりも前方の目標物で修正する方がやりやすい。

洋上実習の中ではこの操舵体験が一番面白かったが、実生活には色んなロープの結び方を練習するロープワークが一番役立ちそうだった。

崎戸島の北側で台風の波の影響を避けるように停泊。風力発電の風車が回っているのが見える。航海中は揺れで船酔いしかけたけれど、停泊後は揺れも収まり船酔いは大丈夫だった。

食事は全部で4回で、昼食: 冷やし中華、夕食: 焼き肉、朝食: 焼き魚と生卵、昼食: カレー である。かごしま丸にも乗ったことのある受講生の話では そちらの食事よりもかなり良いとの報告。配膳と後片付けは全員参加だが、同乗していた水産学部の学生達が率先してやってくれた。

割り当てられた船室は4人部屋で、2段ベッドだが今はなき寝台特急の(乗ったことはないのだが)A寝台並の広さがある。洗濯したてのシーツで清潔。

船内のトイレは新幹線と同じ真空式でウォッシュレットも付いていた。お風呂はないがシャワールームはお湯も出た。想像以上の設備だった。今回、女性の参加者は4人だけだったが、船内設備としては女性用のトイレとシャワールームも男性用とほぼ同じ位ある。昨今、水産学部で学ぶ女子学生の数が大きく増えたのがその理由らしい。

帰港

翌日は海洋観測の体験をしつつ、台風の為に早めに帰港。昼食後も予定時間まで座学で色々学ぶ。乗船中の空き時間は船内を自由に見学したり、(夜間を除き)デッキに出て景色を眺めたり出来て楽しかった。

下船後は、またバスに乗って長崎大学に戻り解散。受講生の殆どは首都圏か関西から来ていて地元の人が少ないのは予想外だった。

JRならその日の内に家まで帰れそうだったが、飛行機代+ホテル代の方が安かったので、長崎にもう1泊して帰宅した。