確かに、男性よりも女性の方が骨盤が大きいので、私が大丈夫でも妻には窮屈かも知れない。それで、フロントシートを調整することにした。尚、以下の写真は運転席側のシートを写しているが、助手席側も勿論作業した。(作業時に助手席側は日光が当たって写真写りが悪かったという理由で運転席側の写真)
フロントバックレストの調整
シートは今迄に散々改造をしてきたのに、まだ調整の余地があるとは、と思ったがやり方は簡単だ。それは、シートを既に スポンジ+固綿シート という方法に改造してあるから、おしりを圧迫している部分のスポンジと固綿を指で適当に引きちぎってやる。バックレストの表皮をめくると写真の様になっている。元々は、アルトのシート表皮とスポンジは接着されていた(リアバックレストを除く)けど、ペーパーナイフを使ってシート表皮側にスポンジが残らないように私が丁寧に剥がした。スポンジ側は指で引きちぎっているので表面は凸凹しているが、シート表皮との間に固綿を挟むとその凸凹は全く感じない。
固綿をめくると、スポンジを指で引きちぎった様子が見える。座面から10cm位の高さまでは腰にバックレストが当たらない方が座り心地が良いので思い切って千切ってやる。スポンジの下にはベースとなる不織布の丈夫な層があって、本来パイプは見えるはずがない。しかし、私がその部分のベースを切ってバックレストが更に後ろになるようにした。
そこまでやると、腰がパイプに当たってしまうのだが、私は座面も同時に持ち上げる改造をしたので、パイプは丁度お尻の下に位置して問題は無かった。
シート上でお尻の位置が後ろになっても足の長さは変わらないから、シート位置はそれだけ前になる。靴の底が薄いとシート位置のノッチの一番前で丁度良い位になった。その分だけ後ろ席は広々。
フロントシート座面の前部を削る
シート上でお尻の位置が下がった時、座面が長すぎて膝裏にシート前部が当たってしまうという問題が出てくる。そこで、フロントシートの前部もスポンジを千切りまくって丁度良い形にする。
今回の調整で腰の位置が更に後ろになったのでここも調整した。こんなにスポンジを千切るとシート表皮が余ってしまうのだが、座面を持ち上げることで余った分を丁度吸収して程よく収まる。
座面は単に持ち上げるだけでなく、坐骨がシートに突き刺さる部分は凹ませるなど、色々いじって遊んでいる。もし、私の愛車がアルトではなくベンツだったら…ここまで大胆にいじれただろうか、体に合わないのを我慢して使っていたのでは無いかと思うと、つくづく安い車を買って幸せだったと思う。