関西の地方都市に本社がある会社に就職し、その本社のすぐ近くが会社借上げのアパートでそこに住む事になったのだ。自宅からは電車で2時間、車で3時間程の距離。自宅にある彼の布団を持っていくのが目的なので、我が家のアルト(マニュアルミッション)で行く事にした。妻と娘も同行した。
娘は免許取り立てなので運転のコツを教える積りで運転した。(娘の免許はAT限定なのでアルトの運転は出来ないけど。)
高速道路に進入するコツ
高速道路の運転は一般道よりも楽なのだが、進入時だけは気を使う。しかし、私の経験では2つのコツを実践する事でMT軽自動車でも怖い思い無しに高速道路に進入出来る。
- 進入路で先行する車との距離を十分取る。団子になって走行車線に入ると入れる方も大変だからそれを避ける意味と、先行する車の加速が悪くても影響を受けずに十分加速させる意味がある。
- 進入路で走行車線の車と同じ速度になるまで加速する。同じ速度であれば、走行車線の車間が自分の車の長さ以上でさえあれば合流してもぶつかることは無い。
しかし、加速させるとは言っても、加速力は馬力に比例するので軽自動車は不利である。そのため、加速する距離をなるべく長くする。そうすると進入路が直線になる前から(カーブも安全に曲がれる範囲でなるべくスピードを落とさず)加速していく事になる。
しかし、先行する車があれば追いついてしまう可能性が出てくるので、そういう時は最初はなるべくゆっくり走って先行する車から距離を十分に取ってから長めの加速が出来るようにする。
MT車の加速
ATであればアクセルを踏み込むだけで最大の加速が得られるのだが、MT車だとギアの選択も適切にしないと十分加速出来ない。
まず、各ギアの最大速度を覚えている必要がある。そして、各ギアでその最大速度までアクセルを目一杯踏み込んで加速してからギアをシフトアップする。
アルト(HA-24S)の場合は、ギア×30km/h が最大速度と覚える。1速:30km/h、2速:60km/h、3速:90km/h、4速以上:法定速度まで。 MT車の場合はギアと速度でエンジン回転数は分かるのでタコメーターは無くても困らない。
40km/h位の速度なら通常は3速か4速で走っているが、そこで進入路の直線部に差し掛かったら2速にシフトダウンして60km/hまで加速する。目一杯加速して走行車線の車よりも速くなったとしても減速して速度を合わせる方がやりやすい。但し、下り坂の進入路など条件の良い場合は程々の加速で十分だから、臨機応変に考えて無駄に加速してガソリンを浪費しないようにしたい。
一般道ではそれ程の急加速は却って危険である。我が愛車のアルトでは信号待ちの先頭だったらアクセルは目一杯踏むけど、ギア×20km/hでシフトアップしている。
コツと言ってもそれだけなのだが、自分の車の能力を最大限に引き出す機会は高速の進入だけなので、緊張はするが高速に進入するのは楽しくもある。
アルトのエンジンK6Aはイギリスのケータハムというスポーツカー(こっちはターボエンジンだけど)にも使われていて、その性能を最大限引き出すなら意外と速いクルマなのだ。