それで、韓国語の入力もちゃんとやろうと、韓国語キーボードを導入してみた。Windows10 なら、言語設定で韓国語を追加するだけ。2ボル式という方法で、キートップにハングルの刻印が無い事を除けば USキーボードでも普通に使える。
変換キーについて
韓国語キーボードでは、ハングルと英語アルファベットの切り換えに 右Altキー、入力したハングルを漢字に変換するのに 右Ctrlキー を使う。我がPCの 右Altキー は日本語入力の切り換えの為に F13キー に変更されているのだが、その代りに 左Altキー を 右Altキー に割り当てている。
それは、MSKLCというソフトを使って多言語対応のキーボードを自作して使うためにそうしていた。右Altキー は特殊記号を入力するために役立つのだ。
そして、左Altキー は PrtScキー に割り当てた。パソコン操作の説明をするために画面をキャプチャーする必要がある時には PrtScキー も役に立つのだが、文字入力よりは使用頻度はずっと低い。PrtScキー が無くてもWindowsアクセサリの中にある Snipping Tool というものを使えば問題ない事を知ってそのように割り当てた。
キーの配置
韓国語の入力練習の出来るサイトにお邪魔して毎日ちょっとやっている。アルファベットのキーとは全く無関係にハングルを割り当てているから覚えないといけないのだが、ある程度規則的に配置しているので少しは楽だ。
まず、子音は左側、母音は右側のキーに割り当ててある。
そして、QWERTYの行に在るキーを上段、その下の行を中段、スペースバーの上の行を下段として説明すると、シフトを使うのは上段のみ。
- 子音では qwert には「ㅂㅈㄷㄱㅅ」が割り当ててあるが、シフトするとそれぞれの濃音「ㅃㅉㄸㄲㅆ」が入力出来る。
- 母音では op には「ㅐㅔ」 が割り当ててあるが、シフトするとそれぞれに/j/の音が加わった「ㅒㅖ」が入力出来る。
激音は下段 zxcv に 「ㅋㅌㅊㅍ」が配置してあるが、平音とは左右が逆になっている(何故?)と覚える。(q ⇔ v、w ⇔ c、e ⇔ x、r ⇔ z が対応。)
その他の子音の配置については残念ながら規則的なものは見い出せなかったが、いくつかの文字は「ㅅ」はパッチムの音が t であるとか、「ㅇ」は子音が消えてる(disappear)とか、「ㄷ」は E に形が似てるとか、こじつけて覚えてる。
母音は全ての基本母音字と opOP に割り当ててある4文字以外は2つの母音で合成する必要がある。母音の配置はかなり規則的なので子音よりは覚えやすい。
まず、母音を横系「ㅛㅗㅜㅠㅡ」と縦系「ㅑㅏㅓㅕㅣㅖㅔㅐㅒ」として見ると、横系は子音と縦系の間の一列 yhn 及び n の両隣(下段)に配置され、縦系は上段と中段の縦系より右側に配置されている。
タッチタイピングだと、右手の指は全て母音のキーになる。左手の指は大半が子音のキーだが、B は 母音である ᅲ が割当てられている点に注意。
「ㅓㅏ」は jk 、「 ㅗㅜ」は hn に配置されているのは方向感覚として納得出来るし、/j/の音が加わると元の音の上側若しくは左側に配置されているのも分かり易い。
入力は、子音 ⇒ 母音(横系) ⇒ 母音(縦系) ⇒ パッチム(左下) ⇒ パッチム(右下) の順番で行う。
- 入力したいのが母音のハングル文字「아」であっても、最初に子音として「ㅇ」を入力する必要がある。
- キー割り当てがある母音の場合は、横系か縦系どちらか一方を入力する。
- パッチムが2文字の場合でも同じ文字(「ㅆ」と「ㄲ」の場合)は濃音の1文字として入力する。
漢字に変換
ハングルを入力した後で 右Ctrlキー を押すと変換候補の漢字が表示される。複数ハングルからなる熟語を入力して漢字変換しても、表示されるのは最後のハングルに対応する漢字だけである。つまり韓国語IMEは単漢字変換しか出来ないのだ。
韓国語ではもはや漢字は(名前以外は)殆ど使われないからそれで十分なのだろう。それでもそのハングルに対応する漢字が分かるだけでも韓国語学習には役立つ。
スマホアプリには Google Korean Input というものがあって、それなら熟語でも漢字変換出来るのかもしれないが、生憎とPC用のソフトは無い。