このブログを検索

2019年8月24日土曜日

再びWMF圧力鍋のハンドル修理

以前、ロック機構が動かなくなって修理した件を投稿したけど、今度は別件で修理した。

それは、圧力インジケータが上昇中に引っかかり、まだ圧力が大して上がってないように見えていて突然安全装置が働いて蒸気が噴出するトラブルを何回も起こしたからだ。

前回の修理の際は、製造段階でグリースの塗りが足らなかったのが原因で、「設計は悪くない」と報告したが、今回は明らかに設計がヘボいのが原因だ。

問題箇所の説明

写真のように、圧力インジケータの下部からは2本のアームが出ていて、このアームが黒い部品を挟んでいる。これは、圧力インジケータの上部に描いた WMF のマークの方向が一定になるよう、この圧力インジケータが回転しないようにする為に付けたように思える。
それは、モデルチェンジする前のハンドルには圧力インジケータの上部に WMF のマークが描かれてなく、圧力インジケータにもこのようなアームは付いてなかったからそう思った。その黒い部品の青いアームと接する部分を観察すると、角の部分に段差がある。
その段差の部分に青いアームが丁度嵌るような位置関係になっている。これでは、圧力インジケータの向きが真っ直ぐで無ければ上昇中にどちらかのアームが黒い部品に引っかかって、正しい圧力の表示が出来なくなるのも当たり前だ。

部品を削って問題点を無くす

この部品は単に見栄えの為だけに存在しているようなものだし、力が掛かる事も無さそうなので、部品を削って問題点を無くす事にした。カッターナイフとヤスリでアームが引っ掛からないように改造。
青いアームの上部内側の角も念の為にカッターナイフで削っておく。
これでもう大丈夫だろう。しかし、MWFのエンジニアは一体何を考えて設計していたのか。こんな形状では引っかかりそうな事ぐらいすぐ分かるはずなのになぁ。