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2018年5月1日火曜日

WMF圧力鍋のハンドル修理

我が家はご飯を圧力鍋で炊いている。だから圧力鍋は毎日1〜2回は使っている勘定になる。

その圧力鍋はもう15年以上使っている。ハンドルは7ヶ月前に落として壊れたので買い替え、まだ新品同然のはずだったが、圧力を掛けるロックのレバーが動かなくなった。(その前のハンドルはずっと使えていたのだが)

あれこれレバーを動かしているとロック出来る事もあって何日かは使っていたが、これではやってられない。しかし修理に出すと戻ってくるまでの間は圧力鍋が使えないから困る。ハンドルを振ってみても変な音はしないから、部品が折れている訳では無さそうだ。自分で修理出来るかも知れない。

ネットで修理の情報を探す

そこでネットで検索してみたが、何の情報もない。しかし、海外のサイトならきっとあるに違いないと思って、検索の言語を英語に設定して再度調べる。
WMF Perfect Plus Handle fix DIY
すると、ifixit というサイトに “How to configure a WMF Perfect Pressure Cooker handle” と題して分解写真が詳しく載っていた。なるほど、そういう構造になっているのか。

しかし分解にはトルクスドライバーが必要なのだが、生憎と必要なサイズの持ち合わせがない。しかし、色々と眺めていると、ラッチの隙間から引っ掛かっている部分が見えたので、取り敢えず爪楊枝の先にグリスを付けて塗ってみた。すると、劇的に良くなってロックが掛かるようになった。

ところが、今度はロックを外す時の動きが硬い。元々硬かったのだろうが、ロックを掛ける方がスムーズになってようやく認識していなかった問題点がはっきりしたのだった。

重い腰を上げる

もう、どこをどうすれば改善出来るか分かっていたので、このまま我慢して使う気にはならない。トルクスドライバーのサイズが分からなかったので、現物を持ってホームセンターまで行って確認して買ってきた。
WMF Perfect Plus のハンドルのトルクスネジのサイズは T20 である。
グリスはプラスチックにダメージを与えないタイプ(シリコーングリス)が良いらしいが、無いので取り敢えず家にあるグリスで代用。


黒いプラスチックのアームをスライドして圧力バルブを上下に動かす機構なのでスライドの部分の滑りが悪いと動かなくなる。ここにたっぷりとグリスを塗る。その部分にはグリスは塗られていなかったが、製品のにはグリスが塗られている部分もあるので、あるいは製造段階でグリスを塗り忘れたのかとも思う。

何とか組み立て直してレバーの動きもスムーズになった。後はちゃんとご飯が炊けるか確認するだけだ。(今日の夕飯でちゃんと炊けたので修理は成功したと判定。)

不良率100%

実は、今使っているハンドルは3台目である。圧力鍋を買った時のハンドルは、最初から不良品でマトモに動作しなかったので交換してもらった。

そして、今のハンドルに買い換えるまで使っていた2台目のハンドルも、圧力を表示するピンが圧が掛かるとまっすぐには上昇せずに少し斜めになっていた。そういう設計だとばかり思っていたのだが、その原因は部品の組み立て不良だったと、分解して見たから分かる。

そして、3台目のハンドルも故障。原因は恐らくはグリスの塗り忘れ。

どれもこれも組み立て時の問題や検査漏れというお粗末さ。設計は悪くないのに。残念な事である。(→ 後日、設計が原因のトラブルで再修理)

ただ、自分で修理出来るのなら大した問題にはならない。製造上の問題はあるが(悪い所を直しさえすれば)優秀な圧力鍋を我が家で使えるのも工作好きのお陰だと思うと嬉しい。