今朝の日経新聞の記事「新興人図鑑」には、在日外国人女性が調理人として働ける店を神戸で開いた若い女性が取り上げられた。
元々、その女性は大学生の時に外国人女性支援のボランティアでエスニック料理のカフェを週に一度開いていたというが、大学卒業時に常設店にすることを夢見ていた。しかし、父親に「ボランティアを商売にしたらダメだ」と一喝され、修行を決意。リクルートで3年契約で働き、飲食店予約サイト「ホットペッパー」の営業を担当して飲食店経営のイロハを吸収したという。そして退社後にリクルートで学んだノウハウを詰め込んで開店。
大したものだ、と感心して、そのお店の名前「神戸アジアン食堂バルSALA」で検索してみると 神戸新聞NEXTのサイトがヒットした。昨年11月4日の記事だ。内容は似ているものの、こちらは 父とともに開業 とあるぞ。父娘二人三脚の挑戦が続く とも。更に 父は オーナーとして経営に関わる と書いてある。そして、長年 事業の立て直しなどに携わってきたビジネスのプロ と紹介されているから、この父の協力が開店には絶大な力になったと推察出来る。
あれえ、日経には開業時に父親も関与したとは一言も書いてなかったぞ。神戸新聞では 父と娘のほのぼのとした話だったのに、日経ではそこはわざと隠して 颯爽とした女性の話に纏めたとしか思えないな。
マスメディアの情報は、無名の人(俺もか)が発信したネット上の情報よりは信頼出来るとは言え、こういった過度の脚色は有り得るという発見だった。