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日経の「遊遊漢字学」

ぺらぺらの日経新聞日曜版の中にもお気に入りの記事はあった。その連載は日曜版がぺらぺらになった時から始まった、と記憶する。

まあ、褒める相手は日経ではなくて書き手の阿辻哲次さんなのだが、毎回楽しくてためになる話が載っている。昨日は、「師」という漢字が古くは兵士2,500人の集団を意味していたという話が載っていた。それが「近衛師団」などの言葉に繋がっていたのだ。

電子辞書の漢字源

しかし、この連載がなくても我が家の電子辞書に入っている漢字源で調べれば、その漢字の事をかなり詳しく調べることが出来る。「師」の意味の一つに、
{名}いくさ。集団をなした軍隊。周代には2,500人を一師といった。
との説明がある。 それに、<解字>という解説で字の成り立ちを詳しく説明してくれるし、漢字コードや中国の発音や<名付け>で人名として許される範囲も分かる。

私はキラキラネームかどうかは漢字源の<名付け>に載っているかどうかで判断している。

漢字教育と旧字体

そう言えば、私は昔から丸暗記は苦手だが、理屈で納得した時は良く覚えている。漢字源の<解字>だと複雑な漢字も単純な漢字の組み合わせに過ぎないと納得出来て直ぐに覚えられそうだと感じる。

学校教育でも漢字の成り立ちを詳しく教えてくれれば楽しく漢字を覚えられたはずである。しかし、その為には成り立ちを無視して字体を勝手に変えてしまった字ではなく、本当の漢字で教育するべきだ。

学校で教えている新字体とは、漢字を撲滅させる意図をもった役人が戦後推し進めた政策の下に作られた字で学術的な考慮も何もない嘘字である。

中国でも、手書きの負担を減らす為に簡体字という字が出来たが、日本の嘘字にはそういう観点も欠けているらしい。
例えば、「歩」という字は正しくは「步」であると中国語を勉強していて知った。きっと、「止」と「少」という部品の組み合わせの方がバカな国民には覚え易いだろうというバカな考えからだろう。わざわざ画数を増やした嘘字を国民に教えているのである。しかし、「捗」という漢字の事までは役人の頭が回らなかったらしい。
一見複雑でも、その成り立ちの意味を考えるなら崩す訳には行かない。しかし、手書きの機会が殆ど無くなった現在、嘘字を教えるのではなく、正しい漢字を復活させるべきではないかと思う。日本語変換の手間は嘘字でも正しい漢字でも全く変わらないのだから。

旧字体と呼ばれてはいるが、香港と台湾では今でも正しい漢字(繁体字)を教えている。漢字国がバラバラに独自の字を使うよりも、正しい漢字に統一する方が利便性もあるだろう。