雨の日には乗らないと決めているのだが、雨上がりの時や路面が濡れている時にもあった方が良いし、アルミ製なので軽いし、後で欲しくなっても手に入らないかも知れないと思ったから。
買ったクロスバイク専用のフェンダーとの事でピッタリだと思っていたが、あちこちと気になる点があった。
前輪、後輪ともフェンダーはブレーキの部分で分割されていて、ブレーキの部分には前後を結ぶ金具のみがある。そのブレーキ部分の金具とタイヤの隙間は、後輪では1.5cm程度あるのに前輪は3mm位しかない。これでは今より太いタイヤは装着出来ない。(今は650×25Cというサイズのタイヤだが、28Cも試してみたい。)
それに、フェンダーの支柱の先が飛び出していて危ない。一応ゴムキャップが被せてあったが、自転車置き場に置いていたら、一つ無くなってしまった。
前輪の隙間が小さいのは、取り付け金具に溶接されたL字型金具の上部が車体に当たるからで、当たる部分を切るか曲げるかすれば後輪の隙間と同じ程度に揃える事が出来そうだ。
そして、フェンダーの支柱は飛び出さないように切っても問題無さそうだ。つまり飛び出している理由は、色んな自転車に対応出来るように支柱を長めに作っているからであった。
工作する
前輪フェンダーの取り付け金具を眺めていると、前後を逆にした方が都合が良いと思った。
L字型金具はブレーキのボルトで前輪フォークに固定され、前輪ブレーキよりも先のフェンダーはL字型金具の溶接部分(L字の曲がった先数mmの所でスポット溶接されている)が支点となって片側のみで支えられているので、ここが強度的に弱い。
最初の取り付け方だと、L字が後ろに向いているが、金具の前後を逆にすると支点からフェンダー先端までの距離が1cm位は短くなって多少とも丈夫になるはずである。
それで金具を前後逆にし、L字型金具の先端を曲げ、金具の位置をもっと引き上げて取り付け、タイヤとの隙間を確保した。
しかし、そうすると先端のフェンダーの位置が以前よりも前になってブレーキ部分との隙間が間延びしてかっこ悪い。
それで、先端のフェンダーを取付金具にネジ止めする穴の位置を変えてフェンダーとブレーキ部分の隙間を小さくすることにした。写真では穴が3つあるが、一番下の穴が工作で開けた穴。ネジ止めは2箇所で、丁度穴の間隔分だけ隙間を小さく出来た。
そして、後輪のフェンダーもブレーキ部分との隙間があったので、前輪フェンダーと同じ方法で隙間を小さくすることにした。フェンダーの穴あけは、ドリルとリーマーとヤスリで穴の位置が正しくなることを優先して加工した。穴が多少汚くてもネジ止めすれば分からない。
それと、支柱はマスキングテープで印を着けた位置から15mmの場所で金ノコで切り揃えた。切り口はヤスリでバリを無くしてさわっても怪我しないようにする。
(以下、フェンダーを自転車に取り付け…フェンダーとタイヤの隙間が均一になるように取付金具をアレコレ曲げて調整)
(以下、フェンダーを自転車に取り付け…フェンダーとタイヤの隙間が均一になるように取付金具をアレコレ曲げて調整)
前輪のL字型金具の上部を曲げて取り付けた様子。
前輪フェンダー先端部の取り付け。
後輪フェンダーの取り付け。
苦労してフェンダーをより良く取り付けたつもりだが、分割式のフェンダーは一体型のフェンダーに比べると強度が劣る。輪行でもしない限り分割の意味はないので、一体型のフェンダーが取り付けられる自転車を選んでいたら良かったのにと思った。
改造しても相変わらず段差で前輪フェンダーの先端部がビビる。そうだ、L字型金具のスポット溶接部分をしっかりとロウ付すると良いかも。自転車工作のネタはまだまだ尽きない…