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2014年12月27日土曜日

あえて節税せず

我が家の家計は配当金で賄っている。外国株の配当が基本収入で、株価が上がっても下がってもそれほど大きな変動はないが、為替変動の影響は受ける。その他に中国株に投資する国内投信があって、これは配当額の変動大きく或いは配当のない年も多いのでボーナスだと思っている。これらは全て源泉徴収口座にある。

従って、何もしなければ税金として2割ちょい(震災復興のため0.315%上乗せされている)取られておしまい。所得はゼロとされる。

これを申告することも出来る。配当金を申告すれば収入は申告した配当金の額になるが、そこから計算した所得税額と住民税額の合計が源泉徴収された税額よりも低ければ差額が還付される。

昔は配当毎に申告することができたので還付額が最大になるように計算して申告したものだ。しかし、今は源泉徴収口座毎に申告するかしないか決められるように制度が変わった。

私の場合は一つの源泉徴収口座に殆どの投資先が入っているので、それを申告すれば還付どころか追加で税金を支払わなければならないだろう。しかし、複数の証券会社に源泉徴収口座を作って投資先を分散しておいて、申告するかしないか選べるようにすれば節税になることは知っている。

だけど、分散しない。面倒くさいという理由もあるけど、申告して節税する事が出来ない状況をあえて作る訳だ。資産が増えすぎないように。そして税金を多く支払えるように。

考えてみれば、政府や地方自治体は資金を必要とするところに税金を公平に分配するための組織であるとも言える。だから節税して使い切れないお金を作ってからどこかに寄付するより、最初から節税しないでいてそれだけ税金を寄付した気分でいる方が賢明な選択だろう。