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2015年3月26日木曜日

グラフの原点の価値が分からん日経新聞

今日の日経には大学欄が載っている。毎週、月曜日と木曜日にあって、大学生の親としていつも読んでいる。今日は「リケジョ」獲得大作戦というタイトルの記事だが、そこには女子大生の人数は増加傾向と題してグラフが載っている。

さて、そのグラフだが、2000年度から2014年度までの男子大学生と女子大生の数が棒グラフになっているのだが、縦軸は0,100,150,200万人と等間隔に刻んである。一応、軸上に0と100の間には切れ目が入っているが、棒の方には切れ目がなく、まるで下端が0の普通の棒グラフに見える。


何で50を飛ばすのかな。グラフは数字を視覚的に理解するための道具で、その棒の長さで視覚的に男女比を読み取っているのだから、誤解を招くだけだ。いや、女子大生の比率が向上しているのを強調するためにわざとやっているとしか思えない。

こんなグラフは同じ朝刊にも他にあって、米国の雇用者数、日本製紙の売上高がそうだった。ましてや下端の数字が0でないグラフは一々数えればキリが無いほど多い。例えば、日本のROEを示すグラフは下端が5%で上端は35%だ。たった5%をケチることでどれ程グラフの価値を下げるのか日経新聞は分かっているのだろうか。