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2015年8月16日日曜日

日経特集記事の空虚さに愕然

本日の日経新聞の特集面(7ページ)に大きな見出しで、
  • 都市にますます密集
  • 引っ越さなくなった日本人
と書いてある。データディスカバリーというコーナーで紙面の2/3も使って何やらグラフが書いてある。で、次のページをめくってみる。当然、詳しい内容が載っていると思って。

しかし、そこには健康器具の全面広告があるだけだった。おかしいな、と思ってページを戻す。そこには常識を疑う内容が書かれている。
国連の予測では、日本は2050年にシンガポールや香港に続く、都市集中社会になる見通し。
そして、「日本の都市部に居住する人口の割合」 として2050年の予測値 97.7%と書いてある。ほんまかいな。一体、都市部ってどういう定義なん? と思って紙面を眺め回すと小さく書いてあった…全国の市(東京都特別区部を含む)に住む人の割合、らしい。

アホか。どんな辺境の地に住んでいても、行政上「市」だったら都市部なのか。それだったら、都市集中社会って市町村の合併の事ですか、と思う。数字を鵜呑みにするバカに紙面のこんなに大きな場所を任せるって、日経よ、大丈夫か?

引っ越さなくなった日本人という話も、ピーク時からほぼ半減というだけの事。引っ越しをよくする年代の人口もほぼ半減しているのだから、果たしてその見出しは妥当なのか大いに疑問だ。

しかし、本当に空虚なコーナーだ。日経は、そのデータを元にして何か言いたいことはないのか。大事な紙面を使ってもっと意味のある事を読者に伝えようとは思わないのか。これだったら、こぶり主義の投稿でも載せた方がよっぽどましだ。

まあ、新聞に書いてある事でも鵜呑みのせず、自分の頭で考え分析する事が大切であるという教訓にはなった。