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2016年1月3日日曜日

日経の社説が痛い

本日の日経の社説は「グローバル化の大波に乗り成長を」という見出しで、日本の経済成長の更なる加速を促す提言を羅列している。

しかし、そもそも経済成長が必要なのだろうか。日本の公的債務を破綻無く返済するために成長さえすれば解決する、と考えての事だろうが、増税と歳出の削減という財政再建の王道を避けては通れないはずだ。

経済成長を解決策とすれば、経済成長を何処かで止める事が出来なくなる。資源消費が際限なく増大していき、何時か急激に破綻するしか無くなる。

近年の日本は低成長である。しかし、以前はエコノミックアニマルと蔑まれていた日本が、今では漫画や日本食が世界的にブームになり、優れた文化を持った国として尊敬されているのだ。低成長で結構なのだ。日経は低成長でも破綻しない為にどうするのかを提言するべきであろう。

そう言えば、この社説の提言は政府、経営者に向けてのものだった。しかし、低成長でやっていくには寧ろ個人、消費者に向けての提言が必要だろう。増税と歳出の削減の必要性を懇切丁寧に説明して理解して貰う事、所有よりも利用という観点からのシェアの勧め、地産地消の勧めなど。

私自身も低成長社会での個人の取るべき行動を模索し、実践していこうと思う。