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2015年7月12日日曜日

数の呼び方の研究

新しい外国語を実用的に学ぶとして、最も重要なのが数の呼び方だろう。金額とか時間とかの大事な情報は聞き逃すと大変だったりする。

しかし、英語に堪能な人でも数字の翻訳には苦手な事が良くある。それは数字の区切り方が日本語(中国語や韓国語も)では4桁だけど英語(西洋諸国語も)は3桁なので、単に言語的に変換するだけでは済まないからだ。

その4桁区切りというのは中国語から来ている。しかし、中国語は元々全ての桁に異なる言葉を当てていた。一、十、百、千、万、億、兆、…。だから、昔の億は10万の意味、兆は100万の意味、となる。しかし、そうすると大きな数を表すのに桁を表す言葉が沢山必要になる。だから、のちに桁を区切って使うように変更して、桁を表す言葉を節約した。

では3桁で区切るのと4桁で区切るのではどちらが優れているのか。4桁なら大きな数を表すのに桁の言葉は少なくて済む一方で、数の桁の大きさが定まるまで一桁余計に言わなければ分からない。

つまり、「せんにひゃくさんじゅうよん」と聞こえた時、4桁区切りシステムでは、1234なのか、1234万なのか、1234億なのか、…、次の言葉を待たないと桁が確定しないけど、3桁区切りシステムならば1234であると確定する。

一方、桁の呼び名が足らなければ指数で表せば事足りる。だから、こぶり語では3桁区切りにするのが良いのではないかと思っている。しかし、そうすると、百万や十億といった桁の名前を新たに考える必要が出てくる。

でも、日本語でも既にそれらは使われていた。「メガ」、「ギガ」である。物理の単位やコンピュータ用語で当たり前に使われている様に、人口1メガ人(百万人)の都市とか、宝くじ一等1ギガ円(十億円)とか言えば良いのだ。

それと、千と兆は3桁区切りでも使えるはずだけど、ここは「キロ」、「テラ」で統一したい。そうすれば、0から999迄の呼び方さえ覚えれば、それより大きな数は国際単位の知識で補うことが出来て、外国の人にとっても覚えやすい言語になる。それに、「兆」という字も使いたくないと思っているから。

実は、中国では1兆の事を1万億と表現するのが通常である。それで使っていない「兆」の字を4桁に区切らずに使っていた昔の意味、「メガ」(百万)として近年使い出したそうだ。つまり、「兆」の字を使うと漢字文化圏のなかで意味の混乱を生じさせる恐れがある。蛇足ながら、「ギガ」には「吉」、「テラ」には「太」の字を当てると言う。

所で、このキロ、メガ、ギガ、…、は元々SI接頭辞と呼ばれているものでm(メートル)とかの単位と組み合わせてkm(キロメートル)のように使うものだ。それを桁の名前としても使うとなると、例えば1000km(1キロキロメートル)のようになって都合が悪い。しかし、そんな場合は1Mm(1メガメートル)と表現するのが正しい。

では、1234kmのような場合はどうか。1,234kmと書いて「1メガ2ヒャク3ジュウ4キロメートル」と読んでくれたら良いけど、「1キロ2ヒャク3ジュウ4キロメートル」と読まれると困る。それなら、1.234Mmと書くのが一番問題が少ない。

つまり、単位にSI接頭辞を付ける場合には数字は3桁迄(有効数字を増やしたい場合は小数点を付ける)とするというルールを作る。

しかし、これが面積となると3桁を超えてもSI接頭辞を変える事は出来ないので厄介だ。ただ、読み方は、1000km^2(1キロ平方キロメートル)という具合に間に平方という言葉が入るから何とか使えると思う。