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2015年7月23日木曜日

非英語の民は団結してth音を無くす

「ヴァ」とか「ディ」とかの表現も認めれば、カナで表せる英語の子音の範囲は意外と多い。それでも無理なのは th の音と R と L の区别だろうか。

R と L の区别は数多くの言語でなされているから、日本語話者としても受け入れざるを得ないと思うけど、th の音は英語独特の音。地球の人口の1割にも満たない英語を母語とする民の変な発音の為に、残りの民が舌を噛むような思いをしてその変な発音を練習しなければならないのは嫌だ。

古英語には edh と thorn と呼ばれる独自の文字が含まれていたけど、その文字の発音は現代英語では th と綴る事に変わった。一方、ラテン系の単語は綴りはthでも発音は単に t である(例、theatre 「テアトル」)。それを英語を話す民は th と綴られているという理由で変な発音をしている。

中南米のスペイン語はスペインのと少し異なっているけど、それも正しいスペイン語と認められている。むしろ、話者人口を考えれば、中南米のスペイン語の方が主流である。だから、英語も国際共通語とするならば、th の音は英語を母語とする人達の訛りとしてしまおう。主流派は th の発音無しとなるべきだ。

では、どう発音するか。

カタカナ英語では「サ、ザ」行で代用しているけど、世界を見渡すと「タ、ダ」行で代用するのが普通。そもそも、ラテン系の単語はその方が正しいのだから。しかし、カタカナ英語のやり方にも理由がある。実は、日本語の「サ」行の音は s よりも th の方に近いのだ。

とは言え、日本語話者であれ th の音は「タ、ダ」行で代用すべきものと思う。直すべきは寧ろ「サ」行の音。英語の音として発音する時は、もっと鋭い音にして s に近づけることだ。

しかし、「タ、ダ」行で代用するとなると、音節が th で終わる場合、「ト」で代用する事になるけど(例、forth 「フォート」)、ここは f で代用したい方が(例、forth 「フォーフ」)受ける印象が近いと思う。