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2015年1月11日日曜日

帰省で考えたこと

この年末年始は妻の実家に夫婦と娘で帰省していた。息子はアパートで越冬だ。

私達は関西に住み、妻の実家は東京(区部)にある。私も独身の頃は東京(都下)に住んでいて出身は関西だったから帰省といえばこのコースをそれは色々な方法で行き来した。息子が一歳になって間もなく転勤で関西に移り住んでからは両家の実家に行くので年明け早々に東京に向かったりしたものだ。

近年(去年は娘の受験のため帰省しなかったが)は年末にゆっくり東京を目指す。混雑する方向とは逆なので新幹線の予約がなくても大丈夫だった。

ところで、娘の大学は我が家より西にある。そうすると大学の最寄駅(A駅とする)から我が家(B駅とする)に寄って更に東京まで行く切符が買えそうである。しかし、娘は大学の授業が終わるその日にすぐに家に帰りたかった。そうすると、A駅から東京までの往復切符だと有効期間が2日足りない。

ならば、A駅からB駅までの切符を二枚とB駅から東京までの往復切符を買うか。B駅から東京まででも往復割引が適用される距離なのだ。

調べてみると、A駅からB駅までの切符を一枚買い、更にA駅から東京までの往復切符を買う方が安かった。この場合、往復切符の使用開始日は我が家から東京に向かう日として、往路のA駅からB駅までの区間は使わない訳だが規則上問題無い。

しかし、有効期間は距離が200km増える毎に1日増える。ならば、より遠くの駅まで買って有効期間を2日延ばすという作戦もある。調べるとA駅から東京経由で甲府まで買えば、有効期間は東京までの往復切符より2日延びて、しかもこの案が前のものより安いのだ。滞在中に甲府まで旅行しても良いし。学割証一枚で買える点でも都合が良かった。

実際はA駅より更に西にある新幹線停車駅(C駅とする)から東京経由で甲府までの往復切符を(娘が)買った。これでも同じ値段である。そうすると娘はA駅からでも大学最寄りの新幹線の駅(D駅とする)からでも乗降出来て便利そうだ。尤も、D駅はこだましか停まらないし、大学とのバス便が平日の朝と夕方しかないが。

なかなか良い案だと思っていたのだが、一つ思いがけないトラブルが(娘に)起きた。自動改札が通れないのだ。規則上は問題無いから有人の改札は通れるのだが、新幹線の乗り換えも含めて全ての自動改札が通れないのはちょっと不便だった。娘よゴメン。結局、甲府まで行くことはなかったし。

その理由は知らないが、間違って切符を使うのを防止するために発駅から乗らないで途中駅からの入場は出来ないようにしているのではないかと思った。例えば往復切符の往路と復路の切符を間違えて改札を通ってしまったら大変な事になってしまうから。

我が家から東京に帰省する場合、いつもはB駅から西に向かい、最寄りの新幹線の駅から1時間に1本ある東京行きのひかりに乗る。そのような経路でもB駅からまっすぐ東京まで行く切符と値段は同じである。しかし、今回は娘がB駅で途中下車しているから後戻り出来ない。だから新快速で新大阪に向かい、新大阪からのぞみの自由席で東京へ。その時間帯は1時間に13本もの便がある。待たずに乗れるのはなんと快適なことか。

乗ってみて最新型車両の乗り心地の良さにびっくりする。何の不満もなし。いや、ひかりに乗っていた時は車内販売のアイスクリームを食べるのがお約束だったが、のぞみは速すぎて弁当を食べたらまもなく東京についてしまい、アイスクリームを食べ損なったのが唯一の不満か。

きっとリニア新幹線では弁当を食べることも無くなるだろうし、車内販売もないんじゃないか。これから人口も減っていくし、所得も下がり続けるだろうし、本当にリニア新幹線の採算が取れるのか心配である。無駄に速いよりも待たずに乗れる方がよっぽど素晴らしいと思うのに。

帰省中は近所の神社に初詣に行ったのと、妻と娘の買い物に付き合って妻の実家からそう遠くはない下北沢へ行った。そこの古着屋で妻が偶然見つけたセーター。私にぴったりだった。ウール100%の薄くはないが重くもない高品質で前開きのジッパーと両脇のポケットがついた600円の掘り出し物。今回の帰省の最大の収穫だ。妻と娘の買い物は空振りに終わったのだが。下北沢は食べ物屋も手頃な値段の店も多くてとても気に入った。

しかし、…こんなことでホクホクしていて良いのだろうか? 今年の抱負はどうなってしまうのだろう。