今日、給与支払報告書と償却資産申告書を提出しにA市役所に歩いて行った。2月2日期限の提出物は全て終了。これで残すは3月2日期限の法人申告関連のみ…とは言ってもこれらが一番大変なのだが。
さて、投資の知識の続きを書く。
タイトルを見て、それだけ?と思った人もいよう。勿論、大口の投資家なら株主総会の議決権行使によって会社経営に関与することもあろう。しかし小口の投資家にとっては唯一配当金(株主優待も含めて)を貰う権利のみが株を買って保持する理由になる。
株相場の変動で儲けようと思わなければ相場が気になって日常生活に支障をきたすこともなく、長期間保有出来る。買う時に良く検討して大事に長く持ち続けるって、物を買う際の私の方針そのものではないか。長期間保有することが投資の果実を最も享受出来る方法であり、投資に費やす時間を最も少なくする方法でもある。
だから、お金が余ったら株を買い、相場が変動しても売らないという方針でずっとやって来た。買う時は業績や配当だけでなく業務内容に共感がもてるかどうかの基準で選ぶ。但し、自分で積極的に探した訳ではなく、全て証券会社の営業さんが持ち込んできた案件からの選択。自分から銘柄を指名したことがあるのは中国株に投資する国内投信だけだった。
長期間安定した業績を保てる企業としてインフラ系(インフラストラクチャー系の略)を私は好む。通信、電力、高速道路。そして、これもある意味インフラ系の保険、銀行。しかも全て外国株。日本株は配当が低すぎて魅力がなかったのと将来の国の財政破綻に備えてそう決めた。
リーマン・ショック後の相場の急降下でも私は売らなかった。相場には一喜一憂せず、などとは言っても資産評価額(証券会社の自分の口座にログインすれば何時でも確認出来る)が毎日一千万円単位で減っていくのは辛い。そういう時は残高を確認しない。(逆に相場が上がっている時は毎日のように確認したりして。)
そしてこう考える。過去の残高は忘れよう。今の残高が現実なのだ。しかし、今持っている株はその最低の価格で手に入れる事が出来た株なのだ、と。むしろ、そんな異常に下がった相場の時にお金があるならお気に入りの株を買い増そう。相場が下がっても株価がゼロ(倒産しない限り有り得ないが)になろうとも、株の持つ配当金を貰う権利の価値が下がった訳ではないのだ。
投機の世界ではこういう買い方をナンピン買いと言って、相場が更に下がった時に耐え切れずに全部投げ出して傷を広げてしまう駄目なやり方とされている。株自体の価値を知らず、ただ相場の上げ下げのみに反応していればそうなって仕方ないだろう。
しかし、私が保有している株は昨今の円安でとうとう全部が黒字(配当金は含めず)になったが、買い増しして無ければ今だに赤字のはずの株もあるのだ。バイ・アンド・ホールド。買った株は相場が下がっても売らない。その会社に失望した時か、余りにも高くなり過ぎた時か、私が現金を必要とする時か、そういう場合にしか売らない。
そのようにして、配当金のみでの生活が可能になった。相場が下がっても配当金は変わらないことが分かって、今の心境に至る。(尤も、リーマン・ショック後の異常な円高で外国株の配当の円での受取額は下がったんだが。)
それ迄は、投資は事業を起こして収入を得る迄のつなぎの役目だと思っていた。