今日は給料日かつ仕送り日である。午前中、近所の郵便局で子供達への仕送りを済ませ、午後に銀行へ行った。銀行の前の交差点には横断中の黄色い旗を持った人達が大勢立っていた。男性も女性も若いのも年寄りもいた。
軽い交通違反で免停になるのを免れるために違反者講習に参加している人達である。参加者でこれに意義を感じている人はいないだろう。見せしめとしてやらせているようで、いつも嫌気が差す。私も車を運転することがある。運転中は安全には最大限の注意を払っているが、交通ルールをいつも完璧に守っている訳ではないから、運悪く交通違反者として同じ境遇になるかもしれないのだ。
警察の交通違反の取り締まりのやり方には全く賛成出来ない。危険な運転や迷惑な行為を取り締まってくれればいいのに、そっちは放ったらかしで、専ら違反しやすいように罠をかけた所で待ち伏せして捕まえて、反則金を奪い取るという山賊紛いのことをやっているからだ。私は幸いまだ一度も交通違反を取り締まられたことはないけど。
そう言えば、交差点の出口側で歩行者がいなくなっても止まっていて目の前の信号が青になるまで動かない車を最近立て続けに見た。いづれも女性の運転者。後ろの車にクラクションを鳴らされても知らん顔。こういうトンチンカンこそ捕まえて再教育して欲しい。
では、交通違反者にならない秘訣はあるのか。最も確実なのは運転しないこと、無理なら運転する機会を減らすこと、そして非力な車に乗ることだと思う。
高くて馬力のある車などを買ってしまったら、必要以上に乗って見せびらかしたいだろうし、その高性能を使いたい欲望と戦って負けるかもしれない。一方、非力な車は目一杯アクセルを踏んでも危険なことはない。むしろ、非力な車をキビキビと走らせるようになるのが楽しい。
ところで、運転する機会が乏しいなら、運転の技量は向上せず、結果として危ない運転者のままでいることになる恐れもある。
実は、我が家の車を先代から今のアルト君へ変えた時、マニュアルミッション(以下MTと呼ぶ)を選択してみたのだ。私は教習所を出て以来MTの車は数えるほどしか運転したことがなかった。それで、ディーラーから自宅まで運転するだけでも発進する度にエンストしないかとヒヤヒヤした。しかし、早朝に運転の練習をして何とか身構えることなく普通に乗れるようになった。
教習ではMTの車を運転したことのある妻もアルト君に乗って何度か練習したけども、坂道発進が出来ないとかエンジンが小さいからすぐにエンストするとか言って運転をすぐに諦めてしまった。一方、大学に入るまでは免許は取らない(環境に悪いから?)、アルバイトはしないと宣言していた我が息子。
入学後は一転して免許は取るはアルバイト(教習費を稼ぐ?)するは。アンタは不器用だし不注意だから、免許は取らない方が安心だねと言っていた家族をびっくりさせる。しかもMTで。教習中は教官から今からでもATに変えたらと言われていたのに。何でも、農業系のサークルに入ったのでMTの軽トラックとかを運転したかったらしい。
その息子が帰省中にアルト君を運転したいと言ってきた。嫌だったけど、渋々OK。
まずは任意保険の変更。息子の年齢はカバーしていなかったけど、年齢の限定はそのままで同居していない未婚の子は保険の対象になるそうだ。ついでに言うと、住民票を移さなくてもOKとのこと。だから、夫婦限定を家族限定に変えただけ。年度途中での変更だったのか追加料金は無料だった。
元の勤め先の周辺の道路は交通量の少ないから、自宅からその場所までの往復は私が運転して、周回から練習を始めた。坂道発進は半クラッチで車が動き出そうとしてノーズが少しもち上がってからパーキングブレーキを解放すること。一時停止線で完全に停止してから再度微速前進する意味について。
仕上げは早朝、息子が自宅から海岸の駐車場まで運転。そこで、ひたすら駐車の練習。低速で半クラッチを使ったコントロール。バックの時のハンドルの切り方。本当に免許試験に合格したのかと不審に思う程の下手くそ。
高速の練習はさせなかったけど助手席に座らせて、車間は前の車が通過したポイントから5秒空けろとか、進入してくる車のために走行車線を空けてやるとか、速度が一定しない車は運転が下手とか、色々説明。
一緒に運転の練習をして運転のコツを教え、自分の安全運転への心構えなど教えることができて良かったと思う。