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2015年1月9日金曜日

お金を丁寧に使う

今まで無理をしてお金を貯めてきたということはなかった。ただ、私も妻も質素な家庭で育ったせいか使うお金が少なかった。余ったお金を全部貯めていたから今の生活がある。

確かに投資成績が良かったり割増退職金が貰えたという幸運が家計のゆとりをもたらしたけど、その幸運なしでも早期退職は可能だったと今なら言える。そのゆとりなくして退職する決断ができるのかは別にして。

我が家のお金の使い方は、使えるものは最後まで大事に使う、見栄にお金を使わない、という原則だけで説明出来ると思う。使える間は捨てられない性分だから、なるべく上質で手入れが楽で修理可能なものを選ぶ。過剰な大きさや性能や華麗さは求めず、お金を出すときは良く比較検討して単に価格だけでなく、サービスの質も含めてお得なものを選ぶ。しかし、気に入ったら目移りせずに定番のものとして利用する。

こんなやり方がお金を丁寧に使うということだと言いたい。具体的にはこんなもの。

お茶屋さんで玉露の粉茶。ややぬるめのお湯で淹れるとまったり甘い。
乾物屋さんで本節の粉末(だし用)。味は本物、便利さはインスタント並。
元同僚の実家のみかん農家からお取り寄せのみかん。世界で一番甘いみかんと信じている。
ナルミのボーンチャイナの皿。何十年経っても同じものが手に入る。
WMFの圧力鍋。消耗品が何時までも手に入る安心感。
ミキのメガネ。幼児用まで揃うのはここだけだった。サービスの良さと信頼感は一番では。

こんなお金の使い方がいい仕事をしている個人や企業を応援することになるのではないか。

家も保険も車も教育費も、高額の商品ほど必要以上に大きなもの高いものを買わせようと宣伝に力がはいる。今なら小さなものにこそ価値があると思うけど、以前は私も宣伝に毒されて業者の売りたいものに憧れたこともあった。ただ高すぎると感じて支出しなかっただけ。あぶないところだった。