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2015年2月3日火曜日

宝くじを買うのは貧乏人

今朝の日経新聞 エコノ探偵団の欄に 高額当せん「くじ」なぜ人気 という記事が載っていた。

ちょっと刺激的なタイトルにしてみたが、実は私も若い頃に宝くじを買った事が一度だけある。たった一枚だけだが、随分と精巧な印刷で驚いた。しかし、当たり前である。当たれば一枚何億円の代物。偽造される訳にはいかないのだ。そんな印刷代は経費となり、そして胴元(自治体など)のあがりが加わって、当選金に使うのは僅か47%しかないそうだ。

不利を承知(知らない人もいようが)で「夢」を買うという不合理な行動。米国では低所得の人や社会的に不利な立場にある人ほど「くじ」を買う傾向がある、という研究もあると言う。

サッカーくじ 最高10億円、ロト7 最高8億円、年末ジャンボ宝くじ 7億円、など高額の当選金で貧乏人から金を巻き上げるのは社会的に正しい事なのか?と思ってしまう。くじを売るために思いっきり欲望を掻き立てるようなテレビCMまでして。

正しい投資なら、期待値が1を下回る事が確実なら絶対に手を出さない。そもそも、今の私にとって、仮に一等が当たっても何も嬉しくもない。一等の金額は私の資産の金額より遥かに大きいけれど、そのお金をもはや必要としていない。もう、一番高い買い物はしたからね。宮仕えに捧げたはずの私の時間を。資産は私と妻で丁寧に使い切りたいと思っているから、余分なお金が手に入っても戸惑いと悩みが増えるだけ。

そう言えば、生命保険の還元率についても書いてあった。くじとは目的が違うとは言え、宝くじ並みの還元率の商品もあるらしい。母が常々話していた。高い保険料を毎月払ってやっと手にした満期金は物価高ですっかり目減りして何の生活の保障にもならなかったと。母の教訓を活かして、私は定期の生命保険には入らなかった。